関西花の寺二十五ヵ所
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第23番 金剛寺

金剛寺

「ボタン寺」の花園は無数の花々も咲き、百花繚乱

 北に霊峰金剛山を仰ぎ、眼下に吉野川を望む金剛寺は名高き「ボタン寺」。2000平方mのボタン園には、何枚も花びらを重ねたボタンが、よしずの日陰のもとで咲き誇る。白やピンク、赤紫、黄色とそれぞれに豊麗な花姿を披露し、甘い香りを一面に漂わせる。その数は約100種・1,000株。

 これらのボタンを中心に、数え切れないほどの植物が植えられ、ボタンとほぼ同時期に花開く。花木ならば、シャクナゲ、オオヤマレンゲ、オオデマリ、ハナミズキなど。草花ならば、白やピンク、紫色などのクレマチス、朱色や薄紫色のオダマキ、十二単衣(ムスカリ)、虹の花とも呼ばれるアイリスなどが所狭しと咲き、ボタン園はまさに百花繚乱である。

 この花の園は毎年4月20日から5月下旬までの開園で、ボタンの見頃は4月下旬から5月上旬。ボタン園は昭和30年代に始めたという。当時は日本中に生活のゆとりがなく、寺だけでなく一般家庭でも花園を造るなんて考えられない時代だったが、花が好まれる時代がきっとくるはずだと先代住職が実現した。

唐招提寺長老の隠居寺として知られる

 金剛寺は承安3年(1173)、平安朝の文化人、平重盛が創建したと伝わる。江戸時代末から明治時代にかけては、唐招提寺長老の隠居寺であった。茅葺き屋根の庫裡も、手間暇かけた花々も、住職家族の人柄もそこはかとなく穏やかなのは、こんな歴史が培ったものなのだろう。

秋は小菊の懸崖やぼんぼり仕立てが庭を彩る

 毎年10月25日から11月10日まで「菊薬師と小菊まつり」が行われる。庫裡や本堂の前に庭には小菊の懸崖造りや、ぼんぼり仕立ての鉢が並び菊浄土が出現する。延寿の花といわれる菊は本尊の薬師如来の誓願と一致するところから、菊の花で荘厳された本尊・菊薬師と参詣者が紐でつながれる。

 元禄の庭には樹齢300年のヒラドツツジが連なり、6月の菩提樹、夏が見頃のネムノキやサルスベリ、秋のサザンカなどが四季折々に咲き継ぐ。

ギャラリー

第23番 小松山 金剛寺(こんごうじ)

住  所
電  話
U R L
宗  派
ご 本 尊
拝  観
料  金
交  通


隣接霊場

奈良県五條市野原西3-2-14
0747-23-2185
http://www.e-kongouji.com/
真言宗
薬師如来
8時30分~17時(冬季は9〜16時)
300円(ボタンのシーズンは350円)
電車=JR和歌山線五条駅から徒歩25分。タクシー7分
車=西名阪道法隆寺ICから南へ約40㎞または柏原ICから約26㎞、
  または南阪奈道葛城ICから20㎞、P40台
車で子安地蔵寺30分、船宿寺20分


花ごよみ

ツバキ
シロヤマブキ・ハナミズキ
ボタン・アヤメ・ツツジ
オオヤマレンゲ
サツキ
ボダイジュ
ネムノキ
エビソウ
サルスベリ
コギク
サザンカ
ロウバイ・フクジュソウ
コウバイ

4月上旬〜下旬
4月中旬〜下旬
4月下旬~5月上旬
5月上旬〜5月下旬
5月下旬~6月上旬
6月上旬〜下旬
7月上旬〜8月中旬
7月上旬〜9月上旬
8月上旬〜下旬
10月下旬~11月中旬
11月上旬〜1月中旬
1月中旬〜2月上旬
3月上旬〜3月中旬


主な行事

星まつり
ぼたん祭
菊薬師と小菊まつり
菊薬師会式

2月3日
4月下旬〜5月上旬
10月25日〜11月10日
11月3日
*名物牡丹ずし・菊ずしは要予約。1150円


周辺の見所

    五條の町並み 江戸時代の面影を残す古い町並がおよそ1㎞続く。
    柿の葉ずしヤマト 伝統の味。8〜21時、無休 電話0747-23-1955
    リバーサイドホテル 金剛乃湯 五條市の中心にあるシティホテル、リバーサイドホテルに隣接の温泉。 内風呂主浴槽と露天風呂、ともに源泉100%。車で5分。10~23時、700円、第1火曜休 電話0747-25-1126

金剛寺周辺マップ



第6番 隆国寺

隆国寺

禅の気がみなぎる堂々たる伽藍

隆国寺 石積みと白壁の塀に囲まれた総門をくぐると、江戸時代後期に再建された荘重な山門がそびえる。ここから真っ直ぐに石畳が敷かれ、堂々たる本堂へ導いている。その左右には回廊がめぐらされ、禅寺ならではの凛然たる雰囲気が漂っている。

隆国寺は室町時代の開基で、山名氏の四天王筆頭といわれた垣屋播磨守隆国(たかくに)の菩提寺と伝わる。この寺とボタンとの関わりは寺の創建にまでさかのぼるほど古く、現在の地で「ぼたん苑」が復興されたのは江戸時代の天保年間である。

伽藍を囲むように咲き連なる「但馬のぼたん寺」

隆国寺 境内中央にたたずんでいると、本当にこの寺が「但馬のぼたん寺」かと不安に思えてくるほど、花の色が一切ない。実はボタンは山門右手の鐘楼の奥に広がる「ぼたん苑」と、本堂の裏の内庭園などに、伽藍を取り囲むように咲き乱れ、想像以上の艶やかな花景色をつくり出している。

 天保年間の飢饉で人々が苦しんだ時、寺の米蔵を開いて救済した。人々はすさんだ心に豊かさを取り戻そうと庭園を造り、“富貴の花” と呼ばれるボタンを植栽。以後代々の住職が丹精込めて育ててきた。現在では70種・1,000株のボタンが豊麗に咲き誇り、「ぼたん苑」はまさに花浄土。

 四季折々に季節の花が境内をいろどるが、特に5月下旬から7月初旬にかけて花を開くヤマアジサイは種類も豊富で、ヤマボウシ、サラとともに、清楚な花姿が心静かに安らかな境地へとさそう。また、11月には、ドウダンツツジや紅葉など、秋の紅葉も見事である。
 隆国寺には、もう一つ、隠れた花園がある。山門左手の奥に広がる「つばき苑」だ。桜の花が待ち遠しい初春の頃から、ひかえめに咲き始め、50種・150本 ほどのツバキが次から次へと花びらをほどく。すぼみがちに咲く「白侘助」、白地に赤い線を引いたような「狩衣」、一重のぽってりした花の中に小さな花びら が幾重にも重なったような「大唐子」…。侘びた花姿も、付け根からぽろりと落ちた花も風趣に富んでいる。

岸派の襖絵と仏様のご利益

隆国寺 隆国寺には、花のほかにも、本堂には岸徳連山・岸岱2人の筆による岸派36面の見事な襖絵が本尊を飾る。
「本尊聖観音」のほかにも、子宝と幸せ運ぶ「こうのとり観音」や、ぼけふうじ・健康長寿の「楽寿観音」、福徳と智慧をさずかる「但馬布袋尊」、心も身もきれいになる「ウスサマ明王」などが祀られる。

ギャラリー

第6番 布金山長者峰 隆国寺(りゅうこくじ)

住  所
電  話
U R L
宗  派
ご 本 尊
拝  観
料  金
交  通

隣接霊場

兵庫県豊岡市日高町荒川22
0796-44-0005
http://ryukoku-ji.com/
曹洞宗
聖観世音菩薩
8~17時
200円
電車=JR山陰本線江原駅からタクシー10分
車=北近畿豊岡自動車道または播但道和田山ICから北へ約20㎞、P30台
車で高照寺40分、如意寺30分


花ごよみ

ハナミズキ
ボタン
ヤマアジサイ
ヤマボウシ
サラ
サルスベリ
紅葉
ツバキ

4月中旬~
4月下旬~5月上旬
5月下旬~6月下旬
5月下旬~6月下旬
6月中旬~
8月上旬~
11月上旬~
3月上旬~4月中旬


主な行事

大般若
花まつり
大施餓鬼

1月1~3日
5月上旬
8月7日


周辺の見所

    植村直己冒険館 世界を踏破し、国民栄誉賞を受賞した冒険家、植村直己の偉業を様々な角度から紹介。実際に使用された装備品や記録写真、ビデオ映像もある。徒歩15分。9~17時、500円、水曜休(祝日の場合は翌日) 電話0796-44-1515
    阿瀬渓谷 阿瀬川上流に、“阿瀬四十八滝”と呼ばれる大小さまざまな滝があり、3時間の散策コースになっている。川のせせらぎを聞きながら、ハイキングやキャンプが楽しめる。広葉樹が多く新緑や紅葉が美しい。車で15分。電話0796-45-0800(神鍋観光協会)
    但馬国府・国分寺館 但馬国府跡、国分寺跡から出土された貴重な出土品や模型を展示。映像ホールなど家族づれでも楽しめる。車で10分。9~17時、500円、水曜休(祝日の場合は翌日) 電話0796-42-6111

隆国寺周辺マップ

2012年9月23日 |カテゴリー: | タグ: , , , , , , ,
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