関西花の寺二十五ヵ所
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第10番 摩耶山天上寺

六甲摩耶の頂上にある「女人高野」

摩耶山天上寺 天上寺は、六甲山系の国立公園摩耶山頂上にある。海抜は715m、山の霊気に包まれた天空の聖地だ。

 大化2年(646)、孝徳天皇の勅願によりインドの高僧法道仙人が開いたと伝わるが、古くから山自体が御神体として信仰の対象になっていた。その後、弘法大師が中国からの帰朝の際にお釈迦様の生母・摩耶夫人像を安置。以来、山名は摩耶山、寺名は摩耶夫人の昇天されたノ_利天(とうりてん)にちなんでノ_利天上寺、略して天上寺と号するようになった。厄除の本尊、十一面観音と摩耶夫人尊を祀るところから「女人守護の本山」「女人のみ寺」「女人高野」として信仰を集め、安産腹帯発祥の寺として知られる。

山の花々を愛でながら天上寺へ

摩耶山天上寺 ケーブルとロープウェイを乗り継いで山上の星の駅に降り立つと、そこは1000万ドルの夜景で名高い掬星(きくせい)台。ここから天上寺へは約10分のウォーキングだ。

 春先ならば密生したアセビやコブシ、5月から6月ならばヤマボウシやベニドウダンの花々が楽しめ、梅雨時は途中の摩耶自然観察園や周辺が様々なアジサイで彩られて見応え充分である。秋風がそよぐ頃になると、ツタウルシやカエデが色づき始める。天上寺への表参道ともいえるこの道は、四季折々の山の花を愛でる、とっておきのコースである。

平地より2週間遅れで沙羅の花が咲く

摩耶山天上寺 天上寺へは、野鳥のさえずりしか聞こえない森閑とした石段を上る。秋には燃え立つようなカエデが頭上を覆い、春にはシャクナゲの花明かりが美しい。

 息を切らして上り詰めると、目の前には大空が広がり、その下に金堂、摩耶夫人堂、金輪堂などが立ち並ぶ。昭和51年に不慮の大火で大小20余りの堂塔が全焼し、再建されたものばかり。場所も以前は南側の山腹で、今は創建当初の聖地“元摩耶”に位置している。
 花便りが平地より2週間ほど遅い境内に春が訪れると、シダレ桜やレンギョウ、ユキヤナギ、ゴヨウツツジなどが待ちわびたように開花する。
 ゴールデンウィークの頃には 白いハンカチが風に舞っているような珍しいハンカチツリーの花が見られる。天上寺の花を代表する沙羅の木は、6月下旬から7月上旬にかけて。そこかしこで純白の花が数限りなく咲き、夕方から夜にかけて一日花の命を終える。
 短い夏を追うようにキキョウ、オミナエシが、8月中旬はサルスベリ、9月はハギやシュウカイドウ、名月にイトススキ、11月はツワブキと、花色を絶やすことなく錦繍の秋を迎える。境内の見晴台、「天空の大舞台」に立てば、淡路島や明石大橋が秋の夕日に照り輝いている。

ギャラリー

第10番 摩耶山 天上寺(まやさんてんじょうじ)

住  所
電  話
U R L
宗  派
ご 本 尊
拝  観
料  金
交  通




隣接霊場

兵庫県神戸市灘区摩耶山町2−12
078-861-2684
http://www.mayasan-tenjoji.jp/
高野山真言宗
十一面観世音菩薩(秘仏 33年に一度ご開帳。次回は平成31年)仏母摩耶夫人尊
9~17時
入山料志納
電車=JR・阪急・阪神三宮駅から市バス18番15分摩耶ケーブル駅下車、
   まやケーブル・まやロープウェー星の駅から徒歩10分
車=表六甲ドライブウェイ終点から南西へ約8㎞。
  または神戸北有料道路唐櫃南から裏六甲ドライブウェイを経て南西へ約9㎞、P50台
車で鶴林寺70分、永澤寺60分


花ごよみ

サクラ
シャクナゲ・キリシマツツジ
アジサイ・ヤマボウシ
サラ
サルスベリ
紅葉
アセビ・タムシバ

4月上旬〜
5月上旬〜
6月中旬〜
6月下旬〜7月中旬
8月下旬〜9月上旬
11月中旬〜
3月中旬〜


主な行事

摩耶詣
仏母会・花会式
仏母忌・花供養
四万六千日大祭

3月春分の日
5月8日
5月15日
8月8日


周辺の見所

    神戸市立森林植物園 総面積142.6haの園内に日本や世界の樹木約1,200種を植栽。アジサイの名所でもある。見頃は6月中旬〜7月中旬。車で10分。9〜17時、300円、水曜休(祝日の場合は翌日) 電話078-591-0253
    六甲山牧場 六甲山上にある観光牧場。多数の羊のほか、乳牛・山羊・馬・ウサギなどが放牧されている。神戸チーズ館では神戸チーズの製作過程が見学でき、まきば夢工房では乳製品やソーセージの製造体験ができる。車で7分。9〜17時、500円、火曜休(3月20日〜11月5日は無休) 電話078-891-0280

摩耶山天上寺周辺マップ



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