関西花の寺二十五ヵ所
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第9番 鶴林寺

鶴林寺

国宝、重文など多くの文化財を守る「播磨の法隆寺」

鶴林寺 山門をくぐり抜けた瞬間、誰もが感じる。鶴林寺の境内は実にのびやかだ。
 楼門形式の仁王門、和様・大仏様・禅宗様を折衷した国宝の本堂、檜皮葺きの屋根が優美な国宝の太子堂、さらに重要文化財の常行堂や鐘楼などが、広大な境内に悠々と立ち並び、朱塗りの三重塔が唯一鮮やかな景色をつくり出す。

 この寺の歴史は、飛鳥時代にまでさかのぼる。崇峻天皇2年(589)、聖徳太子16歳の時に三間四面の精舎をこの地に建てたのが始まりと伝えられている。平安時代には鳥羽天皇から「鶴林寺」の扁額を賜り、鎌倉時代、室町時代と太子信仰の高まりとともに隆盛を極めたという。今なお「刀田(とた)の太子さん」と親しまれ、「播磨の法隆寺」とも呼ばれている。

慈愛に満ちた聖観音は白鳳文化の傑作

鶴林寺 宝物殿には悠久の時を経た寺宝の数々が展示されている。なかでも聖観音立像は素晴らしく、しばし立ち尽くしてしまう。右にわずかに腰をひねった立ち姿、流れるような絶妙な曲線の天衣、そして慈愛に満ちた表情。作家五木寛之氏は「…こちらまで幸せな気分になってくるような微笑み…これまで拝見した聖観音像のなかでも別格であると思わずにはいられません」と表現している。外国に出展されたことも数度、奈良前期の白鳳仏の傑作である。

御仏ゆかり、「沙羅と菩提樹の寺」

鶴林寺 鶴林寺の花暦は決して華美ではなく、どちらかというと風雅である。その代表は、本堂の前に左右相対するボダイジュと沙羅の木。ボダイジュはお釈迦様がこの木の下で悟り開いたとされる仏教因縁の木。6月上旬から中旬にかけて、小さな鈴のような花が茎の先端にびっしりと咲き、あたり一面にすがすがしい芳香を漂わす。

 6月中旬から下旬にかけては沙羅の木と呼ばれるナツツバキが見頃となる。「寺名の鶴林は、お釈迦様の入滅を悲しみ、一夜にして枯死した沙羅の木が鶴の羽のように白変したという伝説に由来します」とご住職。御仏ゆかりの2種の花が、本堂に万灯を献ずるようにひっそりと咲いている。

 春の桜、初夏のサツキやセンダン、冬のツバキやスイセンなども古刹に季節の訪れを告げる。

ギャラリー

第9番 刀田山 鶴林寺(かくりんじ)

住  所
電  話
U R L
宗  派
ご 本 尊
拝  観
料  金

交  通


隣接霊場

兵庫県加古川市加古川町北在家424
079-454-7053
http://www.kakurinji.or.jp/
天台宗
薬師如来(秘仏60年に一度ご開帳。次回は平成69年)
9時~16時30分
入山料500円、宝物館500円。両方セットで割引800円。
その他、市民・団体・ファミリーなど割引特典あり
電車=JR山陽本線加古川駅からバス8分、鶴林寺下車すぐ。
   または山陽電鉄尾上の松駅下車徒歩20分
車=加古川バイパス加古川ランプから南へ約3㎞、P50台
車で天上寺70分、應聖寺60分


花ごよみ

サクラ
サツキ
ボダイジュ・サラ
夏ハギ
センダン
ムクゲ
ツバキ

4月上旬〜
5月上旬〜
6月上旬〜
6月下旬
7月上旬〜
7月上旬〜8月下旬
3月上旬〜


主な行事

修正会(鬼追い)
聖徳太子会式
花まつり法要
七夕まつり
観月会

1月8日
3月21〜23日
5月8日
7月7日
十三夜


周辺の見所

    日岡山公園 3月下旬〜4月上旬にかけては、約1500本の桜 が咲き、夜にはライトアップされる。また播州きってのツツジの名所でもあり、最盛期は園内が花色に染まる。見頃は4月上旬〜5月上旬。日岡御陵をはじめと する5基の日岡山古墳群が一帯に分布している。車で15分。
    高砂神社 謡曲『高砂』発祥の地として知られる。根は一つにして、幹が雌雄2つに分かれる珍しい松。5代目「相生の松」が境内にあり、縁結びや長寿の象徴として信仰されている。車で15分。6〜18時、境内自由。
    尾上神社 謡曲『高砂』に謡われる霊松「尾上の松」がある。車で3分。境内自由。

鶴林寺周辺マップ

2012年9月23日 |カテゴリー: | タグ: , , , , , , ,
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