関西花の寺二十五ヵ所
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第15番 岩船寺 3/25開花情報

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花の種類 サンシュユ
開花状況 満開

サンシュユが満開です。ミツマタも見頃近し、特に赤色のミツマタはあまり見かけないようです。


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■お問い合わせ/岩船寺

2013年3月25日 |カテゴリー: 過去の開花情報 | タグ:
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第15番 岩船寺 3/12開花情報

花の種類 アセビ・ミツマタ
開花状況 咲き始め

池のアセビの花が満開です。ミツマタ、サンシュユの花も咲き始めました。

15-130312-115-130312-2ミツマタの花


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■お問い合わせ/岩船寺

2013年3月12日 |カテゴリー: 過去の開花情報 | タグ: , ,
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第16番 浄瑠璃寺

浄瑠璃寺

浄土を現世に作り上げた曼荼羅境

 浄瑠璃寺は、当尾の山里でひっそりと千年の歴史を刻む。小さな山門がある北側だけが開かれ、東から南、西の三方は深々とした山に囲まれている。

浄瑠璃寺 山門をくぐると、宝池を中心に西側に九体阿弥陀堂(国宝)、東側に三重塔(国宝)を配した浄瑠璃寺庭園(特別名勝及史跡)が広がる。気負いもなく、山の自然を生かした悠然たる雰囲気だ。
 しかし、いったん九体阿弥陀堂に入ると、その圧倒的な迫力に引き込まれ、息をもつけない。丈六像(224cm)の中尊と半丈六像(139~145cm)の8体の阿弥陀如来像(国宝)が金色を放って一列に並んでいるのだ。阿弥陀如来は未熟な私たちを理想の未来へ迎えてくれる仏様。祈らずにはいられない存在感がある。また五穀豊穣、天下泰平を授けるたおやかな吉祥天女像(重文・開扉日限定)なども祀られている。

浄瑠璃寺 池をはさんで東側には薬師如来(重文・開扉日限定)を安置する三重塔(国宝)が立つ。薬師如来は東方浄瑠璃世界の教主で、現実の苦悩を救ってくれる仏様。この寺ではまず薬師如来を拝み、振り返って彼岸の九体阿弥陀仏を拝むのが本来の礼拝の形である。阿弥陀仏は西方未来の理想郷である極楽浄土へ迎えてくれる。
 浄瑠璃寺の庭は鑑賞ではなく、深く篤い祈りの庭。煩悩の河を越え、阿弥陀仏に迎えられて西方浄土に至ることが感じられる仏の庭だ。

控えめなアセビが浄瑠璃寺によく似合う

浄瑠璃寺 春の参道はうららかな花景色。3mは優に超しそうなほど背が高いアセビ(アシビ)が、スズランに似た小さな花をこぼれんばかりに咲かせている。もともと山のアセビで、昔はもっと茂っていたという。参道には大株が15本ぐらい続いている。

 「色も姿も控えめで、この寺に合っていると思います」と佐伯副住職。確かに濃緑の葉とクリーム色の花の落着いた景色だ。アセビより、さらに上を見上げれば、ハクモクレンやモモ、サクラが狭い参道の頭上に花枝を伸ばしている。

季節ごとの山野草を見つける楽しみ

 春のサンシュユやシャクナゲ。初夏のガクアジサイ、キハナショウブ、カキツバタ。夏のフヨウ、サルスベリ。秋の紅葉……。他にも野のキキョウやカワラナデシコなど季節ごとの山野草を見つける楽しみが尽きない。野山から姿を消した野生種も、浄瑠璃寺では最少限の手入れにより守られている。どこまでも自然に寄り添っているところが名刹・古刹の名にふさわしい。

ギャラリー

第16番 小田原山 浄瑠璃寺(じょうるりじ)

住  所
電  話
U R L
宗  派
ご 本 尊
拝  観
料  金
交  通



隣接霊場

京都府木津川市加茂町西小札場40
0774-76-2390
http://homepage2.nifty.com/ashibinomise/joururizi.htm
真言律宗
九体阿弥陀如来(根本本尊薬師如来)
9~17時(12~2月は10~16時)
300円(本堂内)
電車=JR関西本線(大和路線)加茂駅からバス22分
   またはJR・近鉄奈良駅からバス30分浄瑠璃寺前下車徒歩3分
車=京奈和道木津ICから加茂方面へ約8㎞。
  または西名阪道天理ICまたは郡山ICから北へ約20㎞、P50台(民間駐車場)
車で岩船寺6分、般若寺20分、白毫寺30分


花ごよみ

アヤメ・カキツバタ
ハナショウブ
キキョウ
サルスベリ
ハギ
紅葉
センリョウ・ナンテン
スイセン
コウバイ
アセビ
ツバキ
サンシュユ

5月上旬~
6月上旬
7月上旬~
8月上旬~
8月上旬
11月中旬~
12月上旬~
1月上旬~
2月上旬~
2月下旬~3月下旬
3月上旬~
3月下旬


主な行事

御影供
施餓鬼会
除夜の鐘
吉祥天女像開扉
薬師如来開扉

4月18日
8月20日
12月31日
1月1~15日、3月21日~5月20日、10月1日~11月30日
毎月8日、正月三日、春分・秋分の日(好天に限る)


周辺の見所

    当尾石仏巡り=岩船寺と結ぶ2㎞、1時間弱の散策コースが中心になっていて、大小多数の野仏が点在している。ミロクの辻の弥勒菩薩立像、三体地蔵、不動明王磨崖仏、笑い仏、うもれ地蔵、唐臼の壺、阿弥陀坐像、地蔵菩 薩、愛宕灯籠、藪の中三尊…主なものだけでも、数えあげるときりがないほど。
    丁石 浄瑠璃寺の参道入口から、加茂の里に向かう道沿いには、丁石と呼ばれる笠塔婆が、現在でも4本残っている。
    吉祥庵 浄瑠璃寺近くのそば屋。陶芸品が飾られて、つい腰を落ち着けてしまうほど居心地がいい。せいろそば800円。11時~(そばがなくなり次第閉店)、水曜休 電話0774-76-4007
    あ志び乃店 浄瑠璃寺門前の食事処。山の幸をふんだんに使った素朴な味わい。とろろ定食、山菜定食各1,000円。9時30分~17時(12〜2月は10〜16時)、不定休 電話0774-76-2791
    わかさぎ温泉 笠置いこいの館 笠置山西側に湧く温泉は、バリアフリーに気を使った温泉施設で、特に高血圧によいとされている。車で30分。10~21時、800円、第1・3水曜休(祝日の場合は営業) 電話0743-95-2892

浄瑠璃寺周辺マップ



第15番 岩船寺

岩船寺

当尾の里にたたずむ「あじさい寺」

岩船寺 「関西のあじさい寺」と呼ばれる岩船寺は、摩崖仏や石地蔵が数多く見られる当尾(とうの)の里にある。天平の昔より隆盛を極めた名刹だが、三方を深い樹林に囲まれ、緑の中にすっぽりと入ってしまったようなたたずまいだ。

 いっこうに青空を見せようとしない梅雨時、境内のそこかしこにアジサイが咲く。その数は35品種・5000株ほど。淡い紫、赤紫、青紫と一雨ごとに微妙に色を変え、その幽玄な景色はまさに花曼荼羅。

 昭和12年頃に先代住職が植え始め、現在の植村幸雄住職が引き継いで育て上げた。ここのアジサイは境内を埋め尽くす壮観の美ではなく、背後の緑や建造物、庭の木々などを考慮に入れた配し方の妙趣。それが素晴らしい。

本尊は10世紀彫刻の基準物といわれる阿弥陀如来

岩船寺 岩船寺は、天平元年(729)に聖武天皇の勅願によって行基が阿弥陀堂を建てたのが始まりと伝わる。その後、弘法大師と智泉大徳(弘法大師の姉の子)によって堂塔伽藍を建立。最盛期は広大な境内に39坊が立ち並ぶ大寺だったが、承久の変(1221)によって大半が焼失した。

 しかし、貴重な寺宝は数多く残されている。まずは本尊の阿弥陀如来坐像(重文)である。平安時代の行基作と伝わり、そのおおらかで包容力のある表情に自ずと心が鎮まる。これは10世紀彫刻の基準作例となる。平安時代の普賢菩薩騎象像、鎌倉時代の石室不動明王立像も重要文化財だ。また、平成の大修理が完了し、朱色と白色の対照美が樹影に美しく映える三重塔と十三重石塔も重要文化財である。

自然も花も、一年中全てが見頃

岩船寺 岩船寺の春はサンシュユやミツマタ、アセビの花々で始まる。桜や紅紫色が際立つミツバツツジが仲春を喜ぶように咲き誇ったかと思うと、4月下旬から5月上旬には愛らしいミヤコワスレの花群れが山門から本堂へと参拝客を導く。アジサイや阿字池のスイレンが夏の訪れを告げ、サルスベリが晩夏を彩る。秋になれば境内が黄色や緋色の錦を織りなし、雪が降ると白銀の世界の中で一段と三重塔の極彩色が冴えわたる。

 「おすすめの季節はいつですかとよく聞かれますが、自然というのは一年中が見頃です。芽吹きの時も、花盛りも、枯れ果てた時も。自分がいいなと思った時が一番なのです」と植村住職は言う。

ギャラリー

第15番 高雄山 岩船寺(がんせんじ)

住  所
電  話
宗  派
ご 本 尊
拝  観
料  金
交  通







隣接霊場

京都府木津川市加茂町岩船上ノ門43
0774-76-3390
真言律宗
阿弥陀如来
8時30分~17時(12~2月は9~16時)
400円
電車=JR関西本線(大和路線)加茂駅から木津川市コミュニティバス(加茂山の家行き)で
   約16分、「岩船寺」下車すぐ
   JR関西本線(大和路線)奈良駅・近鉄奈良駅から
   ・奈良交通バス(浄瑠璃寺行き)で約26分、「浄瑠璃寺前」下車。
    木津川市コミュ二ティバス(JR加茂駅行き)に乗り換え約7分、「岩船寺」下車すぐ
   ・奈良交通バス(下狭川・広岡行き)で約25分、「岩船寺口」下車。徒歩約30分。
車=京奈和道木津ICから加茂方面へ約5㎞。
  または西名阪道天理ICから北へ約20㎞、P50台(民間駐車場)
車で浄瑠璃寺6分、般若寺20分


花ごよみ

ウメ・サンシュユ・ミツマタ
サクラ・ミツバツツジ
シャクナゲ
ミヤコワスレ
アジサイ
スイレン
サルスベリ
シュウメイギク・ホトトギス・紅葉
サザンカ
ロウバイ

3月下旬~
4月上旬~
4月下旬~
4〜7月
6月上旬~7月上旬
6月下旬~8月上旬
8月中旬~
11月中旬~
12月~
1月〜


主な行事

修正会
厄除け柴燈大護摩供
本尊会式
施餓鬼会
除夜の鐘

1月1日
3月初午(三の午)
4月21日
8月21日
12月31日


周辺の見所

    笑い仏 石仏の里、当尾の中でも人気が高い三尊仏。上部の岩がちょうど庇のように張り出しているため、風雨による痛みが少なく、繊細な表情をとどめている。ふっくらとした頬に、穏やかなほほえみをうかべているようだ。徒歩10分。
    白山神社 岩船寺本堂裏の丘の上に建つ。一間社春日造、檜皮葺きの本殿は国の重文で向拝蟇股の形式など一見の価値あり。元岩船寺の鎮守として、祀られていたもの。徒歩3分。
    海住山寺 境内には国宝の五重塔や重要文化財の文殊堂のほか、本堂、開山堂、不動堂などが建つ。車で15分。9~16時30分、400円(特別展別料金) 電話0774-76-2256
    柳生花しょうぶ園 休耕田を利用して作られた約1 万㎡の敷地に約400種、80万株の黄や白、青や紫など、色とりどりのハナショウブが咲きそろう。見頃は6月上旬~下旬。品種の名のついた弁当を販売(要予約)。アジサイ、スイレンなども美しい。車で15分。9~17時、650円 電話0742-94-0858(期間中のみ)

岩船寺周辺マップ



第12番 久安寺

久安寺

密教の曼荼羅浄土にボタンが絢爛と咲く

 「軒反り」という稀有な技法による美しい楼門(国・重文)から、北へ350m、真っ直ぐに参道がのびる。その東側に薬師堂、西側に本堂と阿弥陀如来坐像や薬師如来立像、釈迦涅槃図などを祀る阿弥陀堂があり、四方四仏の曼荼羅に整えられている。

久安寺 さらに、それらの北側には虚空園が広がる。両果(りょうが)の道と呼ばれる参道の東にカエデが生い茂るア字山(生命)、西にバン字(心)池を配し、瞑想する仏の世界を具現化している。

 4月下旬から5月上旬にかけて、バン字池の周辺にはボタンが次から次と花びらをほどき、虚空園を鮮やかに輝かせる。それは、まさに典雅の華に彩られた西方浄土。

 そしてアジサイの植込みが続く参道を進むと、6.4mもの涅槃像を祀る舎利殿涅槃堂である。
 山々を背後にした1万坪に及ぶ久安寺は全域が密教教学の曼荼羅思想による庭になっており、ここに身を置くことで即身に仏性の花が咲くのである。

秀吉とのゆかりもある観光修行道場

久安寺 久安寺は、神亀2年(725)に行基菩薩が開創し、天長年間に弘法大師が再興したと伝わる安養寺を前身とする。久安1年(1145)に近衛天皇の勅願寺となり、久安寺と号するようになった。

 豊臣秀吉が参拝の折に、三光神を祀り、月見茶会も楽しんだといわれる。境内にある参拝記念植樹のカヤの大樹や秀吉腰掛石などが、その歴史を語り継いでいる。
現在、久安寺では一般の人々の仏教徒修行を盛んに行なっている。静けさと緑の気の中で拝み、拝まれる修行道場である。

日本有数の植木産地に位置する「花の寺」

久安寺 摂丹街道(国道423号線)を北へ行き、久安寺を目指していると道路の両側に植木や花卉栽培の畑が目立ってくる。この辺りは日本有数の植木産地である細河地域だ。16世紀初めには既にボタンが大規模に栽培され、江戸時代には各藩大名に親しまれることになってブームがおきたと伝わる。

 こんな土地柄ゆえ、久安寺には境内の環境によく合った草木が数多く植え込まれ、季節ごとに見事な花景色を披露する。ロウバイやサンシュが花暦の1ページ目を飾り、桜、モクレン、ヤマブキなどが仲春を謳う。ボタンとヒラドツツジの花群れが終わると、何種類ものアジサイが境内のそこかしこを青や紫に染める。そして、紅葉の季節、参道は燃え立つ回廊となる。

ギャラリー

第12番 大澤山 久安寺(きゅうあんじ)

住  所
電  話
U R L
宗  派
ご 本 尊
拝  観
料  金
交  通

隣接霊場

大阪府池田市伏尾町697
072-752-1857
http://www.kyuanji.jp/
真言宗
千手観音(秘仏)拝観
9~16時
300円
電車=阪急宝塚線池田駅から5km、バス15分、久安寺下車すぐ
車=中国道池田ICから北東へ約6㎞、または阪神高速木部第1出口から3㎞、P50台
車で法金剛院60分、永澤寺100分


花ごよみ

サクラ
ボタン
シャクナゲ・ヒラドツツジ・オオヤマレンゲ
スイレン
アジサイ・ショウブ・サラ
ハス
スイフヨウ
ヤブラン・コスモス
ツワブキ
紅葉
サザンカ・センリョウ
ロウバイ
ツバキ
サンシュユ

4月上旬~
4月下旬~
5月上旬~
6月上旬~
6月中旬~
7月上旬~8月下旬
8月下旬~9月上旬
9月上旬~
11月上旬~
11月下旬~12月上旬
1月上旬~
1月下旬~2月上旬
2月上旬~3月下旬
3月下旬


主な行事

花供養会(ぼたん中心)
もみじまつり
もみじ茶会
除夜の鐘

4月29日
11月第3日曜
11月23日
12月31日


周辺の見所

    池田城跡公園 戦国の歴史を今に伝える。遺構復元コーナーもある。車で10分、9~17時(4~8月は19時)、火曜休、無料 電話072-753-2767
    水月公園 梅園、ショウブ園が見事。ショウブの見頃は5月下旬~6月上旬。車で10分。 電話072-762-7532
    五月山公園 五月山の山麓から中腹にかけて広がり、ハイキングコース、展望台などがある。動物園や植物園も整備されている。大阪みどりの百選に選定。車で12分。 電話072-751-1005
    箕面公園 紅葉と滝で有名。都市近郊でありながら貴重な自然の宝庫として知られる。車で20分。 電話072-721-3014

久安寺周辺マップ



第8番 應聖寺

應聖寺

大小合わせて200本もの「沙羅の寺」

 播州平野北端に位置する應聖寺は大小約200本もの沙羅の木が茂る「沙羅の寺」。 梅雨間近になるとまん丸な蕾が無数にふくらみ始め、次々と純白の花びらをほどく。

應聖寺 沙羅の花は、朝に咲き、夕べには純白の五弁の花が落花する一日花。平家物語「沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす」でつとに知られ、お釈迦様とも深いかかわりがある。お釈迦様の入滅を表現した涅槃(ねはん)図では枕辺(まくらべ)と足辺の四隅に沙羅の木が二対ずつ双樹で描かれている。

 枕辺の木は時ならぬ花を咲かせ、見事な(仏教)の花を開かせてくれることを願う。足辺の木は白変し、悟りを得たお釈迦様ですら涅槃の相を示現なさるのだから我々凡夫の死滅は免れ難い。「だからその日まで一生懸命生きるようにと教えています」と桑谷祐顕住職は話す。

 六月の雨に打たれながら限りなく咲き継ぐ沙羅の花。その根元に散り敷くはかなげな落花。美しくも無常なドラマが、山門の前に、本堂の脇に、そして裏山の詩歌碑林にと、境内のそこかしこで繰り広げられる。

境内は花好きにはたまらない花曼荼羅

應聖寺 應聖寺に一早く春を告げるのは数十本のすがすがしいロウバイの香りだ。仲春の桜やユキヤナギが終わるとアヤメ、フジ、シャクナゲ、ナンジャモンジャ(ヒトツバタゴ)など境内は百花繚乱。

 5月下旬には、先代住職が長年かけて作った涅槃仏のサツキが花開く。これは仏頭と仏足を石で刻み、胴体をサツキで覆った仏様。目を軽くつむった仏様の表情は穏やかで、朱色や桃色のサツキに抱かれるとその顔は一層安らかに見えてくる。
 サツキの名残の花とスイレンの花の頃、江戸時代前期の名勝應聖寺庭園を背後にした中庭は山野草で彩られる。甘い香りをあたりに漂わすのはカシの古木や石灯篭などにびっしりと着生したセッコク。オカトラノオやササユリ、ホタルブクロ、シモツケ、キョウガノコ、ギボウシなどが咲き、境内全体で1000種以上もの山野草が季節ごとにひっそりと花開く。
 名勝庭園は裏山の斜面を築山と見なし、大小の石を巧みに重ね合わせた立体的な構成。晩秋には見事に紅葉したモミジが幾重にも枝を伸ばし、庭園をはじめ本堂や書院までをも染め上げる。

播麿国守護職の祈願所として繁栄

應聖寺 應聖寺は、白雉年間(650年頃)に天笠の高僧法道仙人によって開基されたと伝わる。鎌倉時代中期に祐運大徳によって中興され、南北朝時代には播磨守護職赤松則祐の祈願所として繁栄。江戸時代には姫路城主参詣を仰ぎ、徳川将軍家三代と姫路城主歴代の位牌を安置する。

ギャラリー

第8番 妙見山 應聖寺(おうしょうじ)

住  所
電  話
宗  派
ご 本 尊
拝  観
料  金
交  通

隣接霊場

兵庫県神崎郡福崎町高岡1912
0790-22-1077
天台宗
聖観世音菩薩、薬師如来
9~17時
200円、庭園拝観500円(抹茶、菓子付)
電車=JR播但線福崎駅からタクシー約8分
車=中国道福崎IC北ランプから北西へ約7㎞、P50台
車で高照寺90分、鶴林寺60分


花ごよみ

サクラ・ユキヤナギ・スイセン・サンシュユ
シャクナゲ・ナンジャモンジャ・フジ・サツキ
セッコク
スイレン
サラ
ムラサキシキブ
センリョウ
紅葉
ロウバイ

4月上旬~
5月上旬~
5月下旬~6月上旬
6月上旬~9月上旬
6月中旬~7月上旬
10月上旬~
11月下旬~2月上旬
11月下旬~12月上旬
1月上旬~2月下旬


主な行事

採灯大護摩鬼舞い法要
涅槃会
花まつり会
沙羅まつり
紅葉まつり
天台大師会(大根たき)

2月第1日曜日
2月15日
5月8日
6月中旬~7月上旬
11月下旬~12月上旬
11月24日


周辺の見所

    柳田國男・松岡家記念館 日本民俗学を開拓、確立 させた柳田國男生家は、日本民家の原初形態の造り。自然に囲まれた山腹にある。松岡家の兄弟はそれぞれの道で大成し、隣接して顕彰するための記念館が建つ。車で15分。9時~16時30分、無料、月曜・祝日の翌日休 電話0790-22-1000
    もちむぎのやかた 特産のもち麦を原料にしたもちむぎ麺が味わえる。店内では、もちむぎ麺・どら焼き・せんべい・お茶なども販売している。
    車で20分。9時~17時(土・日・祝日は~19時)レストランは11時~営業、月曜定休日(月曜が祝日の場合は営業し、翌日休業)、電話0790-23-1500
    かさがた温泉 せせらぎの湯 播磨富士の名で知られる笠形山の麓に湧く。展望のよい『みはらし館』と別館『ふところ館』があり、食事処も。車で30分。10~20時、600円、無休 電話0790-27-1919

應聖寺周辺マップ



第1番 丹州觀音寺

青紫、赤紫の花の波…ここは「丹波あじさい寺」

 梅雨時の觀音寺は壮麗な花景色に包まれる。ヤマアジサイやセイヨウアジサイ、ガクアジサイなど約100種・1万株のアジサイが雨に打たれる度に色を変え、谷間の境内は隅から隅まで紫色のグラデーションで染まる。

丹州觀音寺 山道を利用した「あじさい散策道」は花のトンネルと化し、庫裡の縁側に座れば花の波が押し寄るような錯覚に。また鎌倉時代の様式で再建された仁王門に立てば、参道両側に咲き連なる花が万灯のように見える。

 戦後間もない頃、観音様の霊力で眼病が治り、光を取り戻すことができたおばあさんが、山門近くにお礼の気持ちで6株ほど植えたのが觀音寺のアジサイの始まり。約50年前の御本尊御開帳の折り、万灯万華をお供えしようと発願があり、万華の花としてアジサイを多種類植樹したのだという。
 「アジサイの花に惹かれて参拝し、仏心にふれる。萌芽仏心のきっかけになれば嬉しいことです」と言うのは小籔実英住職。住職の詩画を展示する詩風館にこんな詩が掲げられている。「…あじさいは陽のあたるところよりも日陰をこのみ めだって咲くことよりもひかえめに咲くことをこのむ そして大木の下で美しくなる」 。

鎌倉時代、丹波国の仏教の中心寺院だった

丹州觀音寺 觀音寺の歴史は古く、開基は奈良時代にさかのぼる。養老4年(720)、インドの帰化僧、法道仙人が霊木に十一面千手千眼観世音菩薩像を刻み、草堂に安置したのが始まりと伝わる。平安時代、踊り念仏で有名な空也上人が荒れ果てていた寺を復興し、七堂伽藍を建立。鎌倉時代には歴代将軍家より厚い庇護を受け、 25余の寺坊が軒を並べる丹波国の仏教中心の地であった。

 現在、深々とした緑陰に取り囲まれた境内は谷川のせせらぎが響く静寂境。江戸時代に再建された本堂や鐘楼が幾時代にもわたる觀音寺の歴史を伝えている。

しだれ桜やフジ、紅葉も見逃せない

丹州觀音寺 觀音寺の花模様はアジサイばかりではない。1月から2月にかけてはロウバイの甘い香りが境内に漂い、4月初旬にはシダレ桜が大石垣を優美に飾り立てる。さらにツバキや愛らしいスミレ、ニリンソウが咲き、5月上旬には80mの棚にフジの花がたわわになる。5月下旬から6月初旬はハコネウツギやヤマボウシがアジサイ間近を知らせる。

 夏のキキョウやサルスベリ、初秋のコスモスが終わると、いよいよ秋も深まり、錦織りなす紅葉が見ものとなる。樹齢300年のイロハモミジはひときわ美しく、一年最後の彩りとばかりに鮮やかな緋色を放つ。

ギャラリー

第1番 補陀洛山 丹州觀音寺(たんしゅうかんのんじ)

住  所
電  話
U R L
宗  派
ご 本 尊
拝  観
料  金
交  通


隣接霊場
そ の 他

京都府福知山市観音寺1067
0773-27-1618
http://www.tanba-ajisaidera.com/
真言宗
十一面千手千眼観世音菩薩(秘仏 次回ご開帳は平成42年)
9~17時
350円
電車=JR山陰本線石原駅から徒歩15分。
   または福知山駅・綾部駅からバス20分観音寺下車徒歩5分
車=舞鶴若狭道福知山ICから東へ約5㎞、P90台
車で楞厳寺15分、高源寺50分
詩風館 住職の詩画を展示した「心の伝道室」がある。喫茶や軽食がいただける「寺茶屋華縁」は6〜7月上旬のみで、食事は要予約。


花ごよみ

スミレ・ツバキ・サクラ
サツキ・ギンパイソウ・フジ
アジサイ・サラ
キキョウ
コスモス
スイフヨウ
紅葉
ロウバイ
サンシュユ

4月上旬~
5月上旬~
6月上旬~
7月上旬~
9月上旬~
10月上旬~
11月上旬~
1月上旬~2月下旬
3月上旬~


主な行事

大護摩大祭
無縁経
あじさい参詣
千日詣り
水子供養大法要
もみじ参詣
除夜の鐘

2月11日
4月21日
6月初旬~7月初旬※期間中はあじさい饅頭付抹茶あり(500円)
8月9日
8月16日
11月
12月31日


周辺の見所

    福知山城 城内は郷土資料館で、美術館も隣接している。車で13分。9~17時、310円、火曜休(祝日の場合は翌日) 電話0773-23-9564
    福知山温泉 養老の湯 巨石を配した東屋風大露天風呂や檜風呂が贅沢な温泉。韓国式あかすりやマッサージ、食事処もある。車で12分。10~23時、700円、無休 電話0773-27-6000

丹州觀音寺周辺マップ



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