関西花の寺二十五ヵ所
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第15番 岩船寺 7/26開花情報

15-130726-1

花の種類 サルスベリ
開花状況 咲き始め

サルスベリの花が咲き始めました。

「年間開花スケジュール」はこちら

■お問い合わせ/岩船寺

2013年7月26日 |カテゴリー: 過去の開花情報 | タグ:
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第25番 観心寺

観心寺

貴重な堂塔が点在する楠木正成ゆかりの寺

 金剛山西麓に位置する観心寺は、深い森を背後にした壮大な寺である。金堂は室町時代初期に建立され、大阪府下最古の国宝建造物。本尊は国宝・如意輪観音菩薩像で平安時代初期の最高傑作、密教美術の傑作と評される。

観心寺 金堂のそばの建掛塔(たてかけのとう)は、楠木正成が建武中興の無事を祈って三重塔を建立しようとしたが、湊川で討死したため完成されずに初層だけが残ったもの。とはいえ三間四方で茅葺き屋根の塔は実に端正である。恩賜講堂や鎮守堂、阿弥陀堂などの諸堂宇も点在し、寺格の高さがしのばれる。

 そもそも観心寺の始まりは大宝元年(701)に役小角が修行の一道場として草創。大同3年(808)に弘法大師が訪れ、天の北斗七星を勧請し、再訪の弘仁6年(815)には本尊の如意輪観音像を刻んだと伝わる。本尊を中心として周囲に北斗七星の星塚を配置し、七星如意輪曼荼羅を構成しているが、星塚があるのは日本で観心寺だけである。

 開創以来、天皇家との結びつきが強く、ことに南朝との関わりは深い。後醍醐天皇は、8歳から15歳まで観心寺の塔頭中院で仏道修行したという楠木正成を建武新政とともに奉行として金堂を再建。その皇子、後村上天皇は塔頭総持院を行在所(あんざいしょ)にしたほどである。
 現在、木立の中に後村上天皇の御陵、その母新待賢門院の墓、楠木正成首塚がひっそりと立つ。

華やかながら、花景色は風雅な趣

観心寺 山気が満ちる境内を、美しく飾るのは四季折々の花々。4月、山門近くに数多い桜が仲春を謳いあげ、5月には境内のそこかしこにツツジが咲き連なる。

 蝉時雨に負けじとサルスベリがこぼれんばかりに咲き誇り、秋が深まると境内は赤や黄色の錦模様。そして寒風の中、サザンカが境内に花色を添え、ツバキも蕾をふくらませる。

河内八景といわれる観心寺梅林

観心寺 観心寺を代表する花といえば、2月中旬から3月下旬にかけて見頃を迎える梅である。参道の左側数ヵ所と、恩賜講堂や霊宝館への道沿いに、白梅を中心に300本を超える梅林がある。ふくいくたる香に包まれて咲き揃う景観は河内八景の一つとされている。

 シダレ梅や紅梅、樹齢250年もの老梅もアクセントとなり、古刹に早春の訪れを告げる。
 

ギャラリー

第25番 桧尾山 観心寺(かんしんじ)

住  所
電  話
U R L
宗  派
ご 本 尊
拝  観
料  金
交  通


隣接霊場

大阪府河内長野市寺元475
0721-62-2134
http://kanshinji.com/
高野山真言宗遺跡本山
如意輪観音菩薩
9~17時
300円
電車=南海高野線・近鉄長野線河内長野駅からバス15分、観心寺下車徒歩3分
車=南阪奈道羽曳野ICから南へ13km。
  または阪和道美原北IC、美原南ICから南東へ約15㎞、P150台
車で子安地蔵寺25分


花ごよみ

サクラ
ツツジ・サツキ
サルスベリ
紅葉
ツバキ
ウメ

4月上旬〜
5月上旬〜
8月下旬〜9月下旬
11月中旬〜
1月上旬〜2月下旬
2月中旬〜3月下旬


主な行事

節分星祭
後村上天皇献茶祭
秘仏本尊御開扉

2月3日
4月第1日曜
4月17・18日


周辺の見所

大阪府立花の文化園 ピラミッド形の大温室には、世界各国の花 や木が約6,400本集められている。春と秋、バラ園では130種約2,300株のバラが咲き揃う。各種イベントや園芸、押し花などの講習も開催されていて、 体験して楽しむことができる。車で20分。10〜17時(12・1月は〜16時)、月曜休(祝日の場合は翌日)、550円 電話0721-63-8739
西條合資会社の天野酒 もとは金剛寺で造られ、信長や秀吉も愛飲したという僧坊酒を現代に復活。吟醸天野酒300ml509円。車で8分。9〜17時、無休 電話0721-55-1101
長野公園 自然を生かして整備された府営の公園で、市内が一望できる憩いの場として親しまれている。 特に春の夜桜見物は、河内長野市の風物詩の一つ。車で6分。

観心寺周辺マップ

2012年9月24日 |カテゴリー: | タグ: , , , , , ,
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第23番 金剛寺

金剛寺

「ボタン寺」の花園は無数の花々も咲き、百花繚乱

 北に霊峰金剛山を仰ぎ、眼下に吉野川を望む金剛寺は名高き「ボタン寺」。2000平方mのボタン園には、何枚も花びらを重ねたボタンが、よしずの日陰のもとで咲き誇る。白やピンク、赤紫、黄色とそれぞれに豊麗な花姿を披露し、甘い香りを一面に漂わせる。その数は約100種・1,000株。

 これらのボタンを中心に、数え切れないほどの植物が植えられ、ボタンとほぼ同時期に花開く。花木ならば、シャクナゲ、オオヤマレンゲ、オオデマリ、ハナミズキなど。草花ならば、白やピンク、紫色などのクレマチス、朱色や薄紫色のオダマキ、十二単衣(ムスカリ)、虹の花とも呼ばれるアイリスなどが所狭しと咲き、ボタン園はまさに百花繚乱である。

 この花の園は毎年4月20日から5月下旬までの開園で、ボタンの見頃は4月下旬から5月上旬。ボタン園は昭和30年代に始めたという。当時は日本中に生活のゆとりがなく、寺だけでなく一般家庭でも花園を造るなんて考えられない時代だったが、花が好まれる時代がきっとくるはずだと先代住職が実現した。

唐招提寺長老の隠居寺として知られる

 金剛寺は承安3年(1173)、平安朝の文化人、平重盛が創建したと伝わる。江戸時代末から明治時代にかけては、唐招提寺長老の隠居寺であった。茅葺き屋根の庫裡も、手間暇かけた花々も、住職家族の人柄もそこはかとなく穏やかなのは、こんな歴史が培ったものなのだろう。

秋は小菊の懸崖やぼんぼり仕立てが庭を彩る

 毎年10月25日から11月10日まで「菊薬師と小菊まつり」が行われる。庫裡や本堂の前に庭には小菊の懸崖造りや、ぼんぼり仕立ての鉢が並び菊浄土が出現する。延寿の花といわれる菊は本尊の薬師如来の誓願と一致するところから、菊の花で荘厳された本尊・菊薬師と参詣者が紐でつながれる。

 元禄の庭には樹齢300年のヒラドツツジが連なり、6月の菩提樹、夏が見頃のネムノキやサルスベリ、秋のサザンカなどが四季折々に咲き継ぐ。

ギャラリー

第23番 小松山 金剛寺(こんごうじ)

住  所
電  話
U R L
宗  派
ご 本 尊
拝  観
料  金
交  通


隣接霊場

奈良県五條市野原西3-2-14
0747-23-2185
http://www.e-kongouji.com/
真言宗
薬師如来
8時30分~17時(冬季は9〜16時)
300円(ボタンのシーズンは350円)
電車=JR和歌山線五条駅から徒歩25分。タクシー7分
車=西名阪道法隆寺ICから南へ約40㎞または柏原ICから約26㎞、
  または南阪奈道葛城ICから20㎞、P40台
車で子安地蔵寺30分、船宿寺20分


花ごよみ

ツバキ
シロヤマブキ・ハナミズキ
ボタン・アヤメ・ツツジ
オオヤマレンゲ
サツキ
ボダイジュ
ネムノキ
エビソウ
サルスベリ
コギク
サザンカ
ロウバイ・フクジュソウ
コウバイ

4月上旬〜下旬
4月中旬〜下旬
4月下旬~5月上旬
5月上旬〜5月下旬
5月下旬~6月上旬
6月上旬〜下旬
7月上旬〜8月中旬
7月上旬〜9月上旬
8月上旬〜下旬
10月下旬~11月中旬
11月上旬〜1月中旬
1月中旬〜2月上旬
3月上旬〜3月中旬


主な行事

星まつり
ぼたん祭
菊薬師と小菊まつり
菊薬師会式

2月3日
4月下旬〜5月上旬
10月25日〜11月10日
11月3日
*名物牡丹ずし・菊ずしは要予約。1150円


周辺の見所

    五條の町並み 江戸時代の面影を残す古い町並がおよそ1㎞続く。
    柿の葉ずしヤマト 伝統の味。8〜21時、無休 電話0747-23-1955
    リバーサイドホテル 金剛乃湯 五條市の中心にあるシティホテル、リバーサイドホテルに隣接の温泉。 内風呂主浴槽と露天風呂、ともに源泉100%。車で5分。10~23時、700円、第1火曜休 電話0747-25-1126

金剛寺周辺マップ



第22番 船宿寺

船宿寺

神話のふるさと、葛城にたたずむ古刹

船宿寺 奈良盆地の風の通り道といわれる風の森峠。その北の船路(ふなじ)集落に船宿寺がある。寺の始まりは奈良時代の神亀年間、船形の大磐石の傍らに行基が庵を結び、薬師如来を祀ったことからと伝わる。

 山裾の高みに位置するため、その昔、葛城山と呼ばれていた金剛山が一望のもと。そこは天孫降臨の台地、高天ヶ原がある神話のふるさと。また大和朝廷よりも前に栄えていたという葛城王朝ゆかりの地。そんな神さびたロマンあふれる山里に、船宿寺はある。

ツツジの大刈り込みで埋まる「ツツジ寺」

船宿寺 船宿寺はツツジの名所として知られている。山門までの緩い坂道の両側にツツジの刈り込みが連なり、山門に入ると大小の刈り込みで境内が埋め尽くされ、一段高みにある本堂まで続く。さらに、庫裡の裏にもツツジ園があり、江戸中期に造られた遠州流奥庭にはサツキの丸い刈り込みが美しく配されている。

 4月下旬からキリシマ系がひと足先に花開き、ヒラド系が咲き継ぐ。そして5月下旬から6月上旬のサツキまで、約3ヵ月間、船宿寺は赤紫や朱、ピンク、白などの花の波が打ち寄せ、まさにツツジの花浄土となる。

境内の奥は深く、シャクナゲやオオデマリも圧巻

船宿寺 新緑に包まれるシャクナゲ 船宿寺は樹影濃い山を背負うようにしてたたずむ。「昔は裏山に自生のフジが咲き、山全体を薄紫に染めて、それは見事でした」。でも、フジのつるは巻きついて木々をだめにしてしまうのだそうだ。「フジか樹木か、どちらを生かすべきか里の人と相談して樹木の方を選びました」と菅原正光住職は言う。

 境内は、そんな深々とした山側にまで広がり、林の奥には「しゃくなげ園」がある。ツツジやボタンが咲く5月上旬、シャクナゲも静かに見頃を迎え、せせらぎにはひっそりと自生のワサビの花が咲いている。 夏にはホタルが舞うという。赤や黄色の紅葉が常緑の木々に映える錦秋も見逃せない。

 「毎朝掃除をしていると自然界の不思議さを感じます。西日に弱いモミジやツバキは幹を守るため西日が当たる方に枝を伸ばしたり、蝶になる青虫は毒の葉を食べて身を守っていたり」と住職は自然を慈しむ眼差しで話す。
 また、ツツジが花盛りの頃には、白い小さな手毬のような花がこぼれんばかりに咲くオオデマリを、船路の集落のそこかしこで見かけるはずだ。それらはみんな船宿寺の境内の大株をさし木にしたもので、これからも増やしてゆく予定だそうだ。船路の集落が「オオデマリの里」になる日は近いことだろう。

ギャラリー

第22番 醫王山 船宿寺(せんしゅくじ)

住  所
電  話
宗  派
ご 本 尊
拝  観
料  金
交  通


隣接霊場

奈良県御所市五百家484
0745-66-0036
高野山真言宗
薬師如来
8~17時
300円
電車=近鉄南大阪線御所駅からバス20分、船路下車徒歩10分
車=西名阪道法隆寺ICから南へ約20㎞または南阪奈道葛城ICから南へ約10㎞、
  P15台(花の季節は50台)
車で金剛寺25分、當麻寺西南院30分、石光寺30分


花ごよみ

ボタン・シバザクラ
ヒラドツツジ・オオデマリ
シャクナゲ
ヤマボウシ
サツキ
サルスベリ
紅葉
サザンカ
寒ツバキ・ロウバイ
ツバキ
サクラ

4月上旬~
4月下旬~5月上旬
5月上旬~
5月中旬~
5月下旬~6月上旬
8月上旬~
11月上旬~11月下旬
12月上旬~
1月上旬~
3月上旬~
3月下旬~4月上旬


主な行事

本尊会
花供養法要

1月8日
5月3日


周辺の見所

    高鴨神社 古代豪族鴨氏の氏社で、京都の上賀茂・下鴨神社の総社にあたる。重要文化財の本殿は流れ造り檜皮葺き、唐破風付き。4月下旬~5月下旬頃には、約2,300鉢のサクラソウが咲く。車で5分。
    葛城古道 大和朝廷の前に栄えた葛城王朝の頃の幹道で、9月半ばにはヒガンバナが真っ赤に燃える。風の森峠から六地蔵までおよそ12㎞のハイキングコースになっている。周辺には古社寺も多数。 電話0745-62-3346(御所市観光協会)
    名柄の集落 葛城古道の途中に残る古い町並みで、ひときわ目をひくのが江戸初期建築、重要文化財の中村家住宅(内部は非公開)。車で10分。
    かもきみの湯 源泉を100%使用した源泉風呂をはじめ、バラエティに富んだ湯船がそろう。心身疲労に効果が高い。徒歩5分。10~23時、500円、無休 電話0745-66-2641

船宿寺周辺マップ



第20番 石光寺

石光寺

春と冬、豊麗なボタンが咲き誇る「ボタン寺」

 石光寺といえば、名高いボタンの名所。4月中旬から5月上旬には約400種・2700株の春のボタン、11月下旬から1月中旬は36種・300株の寒ボタンが咲く。その総数は436種3,000株。株数も多いが、種類の多さでは群を抜いている。

石光寺 山門を入るとツツジとサツキに取り囲まれてボタンがこぼれんばかりに咲いている。庭は左側の奥深くまで続いており、色とりどりの艶やかなボタンが妍を競う。純白、桃色、淡い桃色、濃紅色……数えだしたらきりがないほど色彩が豊富で、花びらの形も重ね具合も、また咲き方も多種多様。その美しさに誰もが魅了される。ボタンの花に目線が合い、鑑賞しやすいようにと、花壇を少し高くしてあるのはなんとも嬉しい配慮だ。

 二上山から肌をさすように冷たい風が吹き下ろす冬、ワラを編んだ菰の中では背の低い寒ボタンがぼちぼち咲き始める。凍りついた土に、雪をかぶりながら咲く姿はけなげで、つつましい。真っ白な花や真紅の花に、菰を着せた花守の心の優しさが重なって見える。

所狭しと花々が咲き継ぎ、シャクヤクも見もの

石光寺 石光寺の花暦は寒ボタンと小さな寒咲きアヤメ、満月ロウバイ、ツバキで始まり、桜の大木やボケで仲春を迎える。その後はボタンで、散り始めを待ちわびたように5月初旬から中旬にかけて数多くのシャクヤクが花びらをほどく。シャクヤクはボタンと似ているが、前者は多年草で後者は木。しかもシャクヤクは最初チューリップのように咲き、その後、ぱっと開く。この頃、ツツジやオオデマリ、オダマキ、アカバネマンサクなどの花もきれいで、庭は百花繚乱だ。

 盛夏にはサルスベリの古木がこぼれんばかりに花をつける。

石光寺創建のきっかけは霊光を放つ大石

石光寺 天智天皇(626~671)の時代、霊光を放つ大石が見つかり、天皇の勅命を受けてこの石に弥勒如来を彫らせ、堂宇を建立したのが石光寺の始まりと伝わる。開山は修験道の祖・役小角(えんのおづぬ)。

 平成3年、弥勒堂建て替えの時に石造弥勒像が発見され、言い伝えが実証されたと話題になった。ちなみにこの弥勒像は日本最古の石仏である。

 また、中将姫が曼荼羅図を織るために蓮糸を染めたという井戸「染めの井」と、それを干した「糸掛桜」が現存していることでも知られ、染寺と呼ばれている。
 

ギャラリー

第20番 慈雲山 石光寺(せっこうじ)

住  所
電  話
U R L
宗  派
ご 本 尊
拝  観
料  金
交  通


隣接霊場

奈良県葛城市染野387
0745-48-2031
http://sekkouji.or.jp/
浄土宗
阿弥陀如来
9~17時
400円
電車=近鉄南大阪線当麻寺駅からタクシー5分。
   またはJR和歌山線下田駅からタクシー10分
車=西名阪道柏原・香芝ICから5㎞、P30台
車で當麻寺西南院3分、船宿寺30分


花ごよみ

ボタン
シャクヤク
サルスベリ
サザンカ
寒ボタン
ロウバイ
寒咲アヤメ・コウバイ
サクラ

4月下旬~5月上旬
5月上旬~
8月上旬~
12月上旬~
12月上旬~1月上旬
1月上旬~
2月上旬~
3月下旬~4月上旬


主な行事

大施餓鬼会
彼岸会

8月19日
3月中日、9


周辺の見所

    葛城市相撲館けはや座 石光寺のある當麻は、相撲発祥の地として知られている。けはや座は全国でも珍しい相撲の博物館。100点にのぼる相撲資料をはじめ、本場所と同じ土俵を展示している。車で3分。10~17時、火・水曜休(祝日の場合は開館)、300円 電話0745-48-4611
    中将堂本舗 中将餅(よもぎ餅)は、ぼたんの花びらを形どった名物。当麻の里に昔から伝わる一口大の餡つけ餅は、甘さ控えめで、ほのかな草の香りが美味。9~18時。車で6分 電話0745-48-3211
    二上山 標高517mmの雄岳と474mの雌岳の2つの峰をもつ。雄岳山頂近くには、天武天皇の皇子で、持統天皇から謀反の罪を受け、非業の死を遂げた大津皇子の墓がある。石光寺からは、大池、大竜寺を経由して雌岳まで徒歩約1時間。

石光寺周辺マップ



第16番 浄瑠璃寺

浄瑠璃寺

浄土を現世に作り上げた曼荼羅境

 浄瑠璃寺は、当尾の山里でひっそりと千年の歴史を刻む。小さな山門がある北側だけが開かれ、東から南、西の三方は深々とした山に囲まれている。

浄瑠璃寺 山門をくぐると、宝池を中心に西側に九体阿弥陀堂(国宝)、東側に三重塔(国宝)を配した浄瑠璃寺庭園(特別名勝及史跡)が広がる。気負いもなく、山の自然を生かした悠然たる雰囲気だ。
 しかし、いったん九体阿弥陀堂に入ると、その圧倒的な迫力に引き込まれ、息をもつけない。丈六像(224cm)の中尊と半丈六像(139~145cm)の8体の阿弥陀如来像(国宝)が金色を放って一列に並んでいるのだ。阿弥陀如来は未熟な私たちを理想の未来へ迎えてくれる仏様。祈らずにはいられない存在感がある。また五穀豊穣、天下泰平を授けるたおやかな吉祥天女像(重文・開扉日限定)なども祀られている。

浄瑠璃寺 池をはさんで東側には薬師如来(重文・開扉日限定)を安置する三重塔(国宝)が立つ。薬師如来は東方浄瑠璃世界の教主で、現実の苦悩を救ってくれる仏様。この寺ではまず薬師如来を拝み、振り返って彼岸の九体阿弥陀仏を拝むのが本来の礼拝の形である。阿弥陀仏は西方未来の理想郷である極楽浄土へ迎えてくれる。
 浄瑠璃寺の庭は鑑賞ではなく、深く篤い祈りの庭。煩悩の河を越え、阿弥陀仏に迎えられて西方浄土に至ることが感じられる仏の庭だ。

控えめなアセビが浄瑠璃寺によく似合う

浄瑠璃寺 春の参道はうららかな花景色。3mは優に超しそうなほど背が高いアセビ(アシビ)が、スズランに似た小さな花をこぼれんばかりに咲かせている。もともと山のアセビで、昔はもっと茂っていたという。参道には大株が15本ぐらい続いている。

 「色も姿も控えめで、この寺に合っていると思います」と佐伯副住職。確かに濃緑の葉とクリーム色の花の落着いた景色だ。アセビより、さらに上を見上げれば、ハクモクレンやモモ、サクラが狭い参道の頭上に花枝を伸ばしている。

季節ごとの山野草を見つける楽しみ

 春のサンシュユやシャクナゲ。初夏のガクアジサイ、キハナショウブ、カキツバタ。夏のフヨウ、サルスベリ。秋の紅葉……。他にも野のキキョウやカワラナデシコなど季節ごとの山野草を見つける楽しみが尽きない。野山から姿を消した野生種も、浄瑠璃寺では最少限の手入れにより守られている。どこまでも自然に寄り添っているところが名刹・古刹の名にふさわしい。

ギャラリー

第16番 小田原山 浄瑠璃寺(じょうるりじ)

住  所
電  話
U R L
宗  派
ご 本 尊
拝  観
料  金
交  通



隣接霊場

京都府木津川市加茂町西小札場40
0774-76-2390
http://homepage2.nifty.com/ashibinomise/joururizi.htm
真言律宗
九体阿弥陀如来(根本本尊薬師如来)
9~17時(12~2月は10~16時)
300円(本堂内)
電車=JR関西本線(大和路線)加茂駅からバス22分
   またはJR・近鉄奈良駅からバス30分浄瑠璃寺前下車徒歩3分
車=京奈和道木津ICから加茂方面へ約8㎞。
  または西名阪道天理ICまたは郡山ICから北へ約20㎞、P50台(民間駐車場)
車で岩船寺6分、般若寺20分、白毫寺30分


花ごよみ

アヤメ・カキツバタ
ハナショウブ
キキョウ
サルスベリ
ハギ
紅葉
センリョウ・ナンテン
スイセン
コウバイ
アセビ
ツバキ
サンシュユ

5月上旬~
6月上旬
7月上旬~
8月上旬~
8月上旬
11月中旬~
12月上旬~
1月上旬~
2月上旬~
2月下旬~3月下旬
3月上旬~
3月下旬


主な行事

御影供
施餓鬼会
除夜の鐘
吉祥天女像開扉
薬師如来開扉

4月18日
8月20日
12月31日
1月1~15日、3月21日~5月20日、10月1日~11月30日
毎月8日、正月三日、春分・秋分の日(好天に限る)


周辺の見所

    当尾石仏巡り=岩船寺と結ぶ2㎞、1時間弱の散策コースが中心になっていて、大小多数の野仏が点在している。ミロクの辻の弥勒菩薩立像、三体地蔵、不動明王磨崖仏、笑い仏、うもれ地蔵、唐臼の壺、阿弥陀坐像、地蔵菩 薩、愛宕灯籠、藪の中三尊…主なものだけでも、数えあげるときりがないほど。
    丁石 浄瑠璃寺の参道入口から、加茂の里に向かう道沿いには、丁石と呼ばれる笠塔婆が、現在でも4本残っている。
    吉祥庵 浄瑠璃寺近くのそば屋。陶芸品が飾られて、つい腰を落ち着けてしまうほど居心地がいい。せいろそば800円。11時~(そばがなくなり次第閉店)、水曜休 電話0774-76-4007
    あ志び乃店 浄瑠璃寺門前の食事処。山の幸をふんだんに使った素朴な味わい。とろろ定食、山菜定食各1,000円。9時30分~17時(12〜2月は10〜16時)、不定休 電話0774-76-2791
    わかさぎ温泉 笠置いこいの館 笠置山西側に湧く温泉は、バリアフリーに気を使った温泉施設で、特に高血圧によいとされている。車で30分。10~21時、800円、第1・3水曜休(祝日の場合は営業) 電話0743-95-2892

浄瑠璃寺周辺マップ



第15番 岩船寺

岩船寺

当尾の里にたたずむ「あじさい寺」

岩船寺 「関西のあじさい寺」と呼ばれる岩船寺は、摩崖仏や石地蔵が数多く見られる当尾(とうの)の里にある。天平の昔より隆盛を極めた名刹だが、三方を深い樹林に囲まれ、緑の中にすっぽりと入ってしまったようなたたずまいだ。

 いっこうに青空を見せようとしない梅雨時、境内のそこかしこにアジサイが咲く。その数は35品種・5000株ほど。淡い紫、赤紫、青紫と一雨ごとに微妙に色を変え、その幽玄な景色はまさに花曼荼羅。

 昭和12年頃に先代住職が植え始め、現在の植村幸雄住職が引き継いで育て上げた。ここのアジサイは境内を埋め尽くす壮観の美ではなく、背後の緑や建造物、庭の木々などを考慮に入れた配し方の妙趣。それが素晴らしい。

本尊は10世紀彫刻の基準物といわれる阿弥陀如来

岩船寺 岩船寺は、天平元年(729)に聖武天皇の勅願によって行基が阿弥陀堂を建てたのが始まりと伝わる。その後、弘法大師と智泉大徳(弘法大師の姉の子)によって堂塔伽藍を建立。最盛期は広大な境内に39坊が立ち並ぶ大寺だったが、承久の変(1221)によって大半が焼失した。

 しかし、貴重な寺宝は数多く残されている。まずは本尊の阿弥陀如来坐像(重文)である。平安時代の行基作と伝わり、そのおおらかで包容力のある表情に自ずと心が鎮まる。これは10世紀彫刻の基準作例となる。平安時代の普賢菩薩騎象像、鎌倉時代の石室不動明王立像も重要文化財だ。また、平成の大修理が完了し、朱色と白色の対照美が樹影に美しく映える三重塔と十三重石塔も重要文化財である。

自然も花も、一年中全てが見頃

岩船寺 岩船寺の春はサンシュユやミツマタ、アセビの花々で始まる。桜や紅紫色が際立つミツバツツジが仲春を喜ぶように咲き誇ったかと思うと、4月下旬から5月上旬には愛らしいミヤコワスレの花群れが山門から本堂へと参拝客を導く。アジサイや阿字池のスイレンが夏の訪れを告げ、サルスベリが晩夏を彩る。秋になれば境内が黄色や緋色の錦を織りなし、雪が降ると白銀の世界の中で一段と三重塔の極彩色が冴えわたる。

 「おすすめの季節はいつですかとよく聞かれますが、自然というのは一年中が見頃です。芽吹きの時も、花盛りも、枯れ果てた時も。自分がいいなと思った時が一番なのです」と植村住職は言う。

ギャラリー

第15番 高雄山 岩船寺(がんせんじ)

住  所
電  話
宗  派
ご 本 尊
拝  観
料  金
交  通







隣接霊場

京都府木津川市加茂町岩船上ノ門43
0774-76-3390
真言律宗
阿弥陀如来
8時30分~17時(12~2月は9~16時)
400円
電車=JR関西本線(大和路線)加茂駅から木津川市コミュニティバス(加茂山の家行き)で
   約16分、「岩船寺」下車すぐ
   JR関西本線(大和路線)奈良駅・近鉄奈良駅から
   ・奈良交通バス(浄瑠璃寺行き)で約26分、「浄瑠璃寺前」下車。
    木津川市コミュ二ティバス(JR加茂駅行き)に乗り換え約7分、「岩船寺」下車すぐ
   ・奈良交通バス(下狭川・広岡行き)で約25分、「岩船寺口」下車。徒歩約30分。
車=京奈和道木津ICから加茂方面へ約5㎞。
  または西名阪道天理ICから北へ約20㎞、P50台(民間駐車場)
車で浄瑠璃寺6分、般若寺20分


花ごよみ

ウメ・サンシュユ・ミツマタ
サクラ・ミツバツツジ
シャクナゲ
ミヤコワスレ
アジサイ
スイレン
サルスベリ
シュウメイギク・ホトトギス・紅葉
サザンカ
ロウバイ

3月下旬~
4月上旬~
4月下旬~
4〜7月
6月上旬~7月上旬
6月下旬~8月上旬
8月中旬~
11月中旬~
12月~
1月〜


主な行事

修正会
厄除け柴燈大護摩供
本尊会式
施餓鬼会
除夜の鐘

1月1日
3月初午(三の午)
4月21日
8月21日
12月31日


周辺の見所

    笑い仏 石仏の里、当尾の中でも人気が高い三尊仏。上部の岩がちょうど庇のように張り出しているため、風雨による痛みが少なく、繊細な表情をとどめている。ふっくらとした頬に、穏やかなほほえみをうかべているようだ。徒歩10分。
    白山神社 岩船寺本堂裏の丘の上に建つ。一間社春日造、檜皮葺きの本殿は国の重文で向拝蟇股の形式など一見の価値あり。元岩船寺の鎮守として、祀られていたもの。徒歩3分。
    海住山寺 境内には国宝の五重塔や重要文化財の文殊堂のほか、本堂、開山堂、不動堂などが建つ。車で15分。9~16時30分、400円(特別展別料金) 電話0774-76-2256
    柳生花しょうぶ園 休耕田を利用して作られた約1 万㎡の敷地に約400種、80万株の黄や白、青や紫など、色とりどりのハナショウブが咲きそろう。見頃は6月上旬~下旬。品種の名のついた弁当を販売(要予約)。アジサイ、スイレンなども美しい。車で15分。9~17時、650円 電話0742-94-0858(期間中のみ)

岩船寺周辺マップ



第14番 興聖寺

興聖寺

480年の時を超えた老椿の庭「旧秀隣寺庭園」

興聖寺 興聖寺は近江の北西部、朽木(くつき)の里にある。京都と若狭を結ぶ街道筋から、杉とヤブツバキが生い茂る坂道を少し上った所だ。本堂と庫裡、鐘楼が閑寂なたたずまいを見せ、手前の広がりに石組と曲水(きょくすい)風の流れからなる庭がある。

 この庭は「旧秀隣寺庭園」、通称足利庭園と呼ばれ、国の名勝指定を受けている。南北にのびた池泉には石を組んだ鶴島、亀島、そして中央に石橋を配した、一見茫漠とした庭である。しかし石組はどれも無駄がなく、石一枚の橋が全体を引き締めた名庭と評される。

 さらに、作庭当初からの樹齢480年を超す8本のヤブツバキがこの庭を一層味わい深くしている。4月中旬、8本の老椿と数十本の若椿が濃緑の葉陰に無数の花を咲かせると、庭は春の華やぎを装う。また、ぽろっ、ぽろっと花姿そのままに落ち始めると曲水の流れや苔の上にも落椿の花の景。この庭を訪れた千利休は「ヤブツバキは一期一会の花」と言ったと伝わる。

若き将軍、足利義春が逃げ延びた地

興聖寺 室町時代の様式を見事に残した名庭が、どうして雛の山里にあるのだろう。また、興聖寺の境内にどうして「旧秀隣寺庭園」があるのだろう。

 室町末期、12代将軍足利義春は三好氏の乱を避け、管領細川高国と共にこの地に逃げ延びた。領主の朽木稙綱(たねつな)の居館があった所に将軍の仮御所が建てられ、18歳だった義春は約3年間滞在した。その間、田舎での無りょうを慰めるために高国が庭園を完成させたといわれる。往時の庭園名は伝わらず、この場所に江戸時代建立された秀隣寺の名前を冠している。秀隣寺は後に他所へ移転し、眼下に流れる安曇(あど)川対岸の、柏(かせ)集落にあった興聖寺がここに移されたのである。

山気に包まれた興聖寺の四季

興聖寺 興聖寺は鎌倉時代、近江の守護佐々木信綱が、承久の乱で戦死した一族の供養のために道元禅師を招いたのが始まりで、永平寺の直末として発展した。現在の境内は背後に山が迫り、鳥のさえずりしか聞こえない静寂境。

 遅い春を迎えると、シダレ桜やジンチョウゲなどが咲き、参道から境内までヤブツバキがひっそりと花開く。初夏のツツジの後にはアジサイが山際に咲くが、これらの花々は山気漂う周辺の自然にすっかり溶け込んでいる。晩秋、散りモミジで庭園が覆われると、雪深い冬はもうそこまで迫っている。

ギャラリー

第14番 高巌山 興聖寺(こうしょうじ)

住  所
電  話
U R L
宗  派
ご 本 尊
拝  観
料  金
交  通

隣接霊場

滋賀県高島市朽木岩瀬374
0740-38-2103
http://www.koushoji.jp/
曹洞宗
釈迦牟尼如来
8~17時
300円
電車=JR湖西線安曇川駅からバス35分、朽木学校前下車徒歩10分
車=国道161号(湖西道)真野出口から北へ約35㎞、P20台、大型7台
車で金剛院100分、法金剛院110分


花ごよみ

ツバキ
シャクナゲ・ジンチョウゲ
ギボウシ・サルスベリ・アジサイ
紅葉
ショウジョウバカマ

4月上旬~5月下旬
5月上旬~
7月下旬~8月上旬
11月上旬~
3月上旬~


主な行事

開山忌
盂蘭盆会
水子地蔵供養

4月24日
8月15・16日
秋彼岸中日


周辺の見所

    道の駅 くつき新本陣 鯖なれ寿司など山里ならではの特産品を販売している。毎週日曜と祝日に開かれる朝市が人気。隣接する鯖街道交流館にはレストランや無料休憩所があり、周辺観光の拠点となっている。レンタサイクルを借りることもできる。車で5分。9時~17時、火曜休(祝日の場合は翌日) 電話0740-38-2398(朽木観光協会)
    朽木渓谷 別名「近江耶馬渓」と呼ばれる景勝地。安曇川が流れ、春、夏には釣り人で賑う。秋には一帯が紅葉で彩られる。車で10分。
    邇々杵神社 宮前坊の氏神を祀る。木造の二重多宝塔が美しい。塔内に安置される木造釈迦如来像と23躯の薬師如来像は、鎌倉時代の作。車で5分。
    くつき温泉 てんくう グリーンパーク想い出の森内に湧く、自然いっぱいの森の温泉。温水プールも備えた複合施設。車で5分。10~21時、600円(おふろゾーン)、月曜休 電話0740-38-2770

興聖寺周辺マップ



第10番 摩耶山天上寺

六甲摩耶の頂上にある「女人高野」

摩耶山天上寺 天上寺は、六甲山系の国立公園摩耶山頂上にある。海抜は715m、山の霊気に包まれた天空の聖地だ。

 大化2年(646)、孝徳天皇の勅願によりインドの高僧法道仙人が開いたと伝わるが、古くから山自体が御神体として信仰の対象になっていた。その後、弘法大師が中国からの帰朝の際にお釈迦様の生母・摩耶夫人像を安置。以来、山名は摩耶山、寺名は摩耶夫人の昇天されたノ_利天(とうりてん)にちなんでノ_利天上寺、略して天上寺と号するようになった。厄除の本尊、十一面観音と摩耶夫人尊を祀るところから「女人守護の本山」「女人のみ寺」「女人高野」として信仰を集め、安産腹帯発祥の寺として知られる。

山の花々を愛でながら天上寺へ

摩耶山天上寺 ケーブルとロープウェイを乗り継いで山上の星の駅に降り立つと、そこは1000万ドルの夜景で名高い掬星(きくせい)台。ここから天上寺へは約10分のウォーキングだ。

 春先ならば密生したアセビやコブシ、5月から6月ならばヤマボウシやベニドウダンの花々が楽しめ、梅雨時は途中の摩耶自然観察園や周辺が様々なアジサイで彩られて見応え充分である。秋風がそよぐ頃になると、ツタウルシやカエデが色づき始める。天上寺への表参道ともいえるこの道は、四季折々の山の花を愛でる、とっておきのコースである。

平地より2週間遅れで沙羅の花が咲く

摩耶山天上寺 天上寺へは、野鳥のさえずりしか聞こえない森閑とした石段を上る。秋には燃え立つようなカエデが頭上を覆い、春にはシャクナゲの花明かりが美しい。

 息を切らして上り詰めると、目の前には大空が広がり、その下に金堂、摩耶夫人堂、金輪堂などが立ち並ぶ。昭和51年に不慮の大火で大小20余りの堂塔が全焼し、再建されたものばかり。場所も以前は南側の山腹で、今は創建当初の聖地“元摩耶”に位置している。
 花便りが平地より2週間ほど遅い境内に春が訪れると、シダレ桜やレンギョウ、ユキヤナギ、ゴヨウツツジなどが待ちわびたように開花する。
 ゴールデンウィークの頃には 白いハンカチが風に舞っているような珍しいハンカチツリーの花が見られる。天上寺の花を代表する沙羅の木は、6月下旬から7月上旬にかけて。そこかしこで純白の花が数限りなく咲き、夕方から夜にかけて一日花の命を終える。
 短い夏を追うようにキキョウ、オミナエシが、8月中旬はサルスベリ、9月はハギやシュウカイドウ、名月にイトススキ、11月はツワブキと、花色を絶やすことなく錦繍の秋を迎える。境内の見晴台、「天空の大舞台」に立てば、淡路島や明石大橋が秋の夕日に照り輝いている。

ギャラリー

第10番 摩耶山 天上寺(まやさんてんじょうじ)

住  所
電  話
U R L
宗  派
ご 本 尊
拝  観
料  金
交  通




隣接霊場

兵庫県神戸市灘区摩耶山町2−12
078-861-2684
http://www.mayasan-tenjoji.jp/
高野山真言宗
十一面観世音菩薩(秘仏 33年に一度ご開帳。次回は平成31年)仏母摩耶夫人尊
9~17時
入山料志納
電車=JR・阪急・阪神三宮駅から市バス18番15分摩耶ケーブル駅下車、
   まやケーブル・まやロープウェー星の駅から徒歩10分
車=表六甲ドライブウェイ終点から南西へ約8㎞。
  または神戸北有料道路唐櫃南から裏六甲ドライブウェイを経て南西へ約9㎞、P50台
車で鶴林寺70分、永澤寺60分


花ごよみ

サクラ
シャクナゲ・キリシマツツジ
アジサイ・ヤマボウシ
サラ
サルスベリ
紅葉
アセビ・タムシバ

4月上旬〜
5月上旬〜
6月中旬〜
6月下旬〜7月中旬
8月下旬〜9月上旬
11月中旬〜
3月中旬〜


主な行事

摩耶詣
仏母会・花会式
仏母忌・花供養
四万六千日大祭

3月春分の日
5月8日
5月15日
8月8日


周辺の見所

    神戸市立森林植物園 総面積142.6haの園内に日本や世界の樹木約1,200種を植栽。アジサイの名所でもある。見頃は6月中旬〜7月中旬。車で10分。9〜17時、300円、水曜休(祝日の場合は翌日) 電話078-591-0253
    六甲山牧場 六甲山上にある観光牧場。多数の羊のほか、乳牛・山羊・馬・ウサギなどが放牧されている。神戸チーズ館では神戸チーズの製作過程が見学でき、まきば夢工房では乳製品やソーセージの製造体験ができる。車で7分。9〜17時、500円、火曜休(3月20日〜11月5日は無休) 電話078-891-0280

摩耶山天上寺周辺マップ



第7番 如意寺

如意寺

ミツバツツジの花越しに青い内湾を望む

 丹後半島の西の付け根に位置し、複雑に入り組んだ久美浜湾は、まるで湖のように穏やかだ。如意寺の山門は、その静かな波打ち際に近く、境内は樹影濃い谷あいまで続いている。山あいや山里の寺が多い関西花の寺二十五ヶ所のなかで、如意寺だけが海沿いの寺である。

如意寺 この寺が一年で最も華やぐのが、ミツバツツジの見頃の4月上旬から中旬。山の斜面はミツバツツジの花群れで埋め尽くされ、一帯は赤紫色に染まる。約10分の山道、「回遊散策道」は花のトンネルと化し、花枝越しには不動堂、その先に真っ青な海、さらに夏の大文字焼で知られる兜山が見渡せる。まさに花浄土だ。

 葉より先に花開くミツバツツジの花色はひときわ鮮やかで、まばゆいばかりだ。「自生林なので数えたことはありませんが、1万株以上あるでしょうね」と友松祐也住職。

 ミツバツツジの根元あたりに目を凝らせばスミレや白、薄紫のイカリソウがそこかしこに咲いている。

境内を彩る花々は山野草を含めて約300種

如意寺 ミツバツツジの開花期、桜やボケ、シャクナゲ、モクレンも見頃を迎え、その後は沙羅、ヤマボウシ、アジサイなどが咲き継ぐ。
秋になればハギ、さらに晩秋は錦の紅葉に彩られる。また本堂の奥の「木洩れ日の小径」(山野草の庭)も見逃せない。
 木道の両側に、多数の山野草が四季折々に花を咲かせる。ミツバツツジの頃ならばミヤマキケマン、イチリンソウ、ニリンソウ、ショウジョウバカマなどが咲き揃う。初夏も秋も多くの山野草が次々と愛らしい花を咲かせる。すべての山野草に名札を立て、清らかに、控えめに咲く花々を大切に守り続けている住職の姿が可憐な花姿に重なり合う。

信仰を集める「日切のお不動さん」

如意寺 如意寺は奈良時代の名僧行基によって開かれた。本尊の十一面観世音菩薩は、行基作と伝えられる秘仏で、眼守護に霊験があるという。本尊会である「千日会」(せんにちえ)は毎年8月9日に一日お参りすれば千日の御利益があるという夏祭り。対岸の兜山の大文字に火が灯され、久美浜湾の灯篭流しや花火大会が行われる。幽玄の夏の一夜である。

 また、弘法大師爪彫と伝えられる日切(ひぎり)不動尊は、日を切って願をかけると必ず叶うといわれ、厄除をはじめ、諸祈願の寺として有名。不動堂は和、唐、天竺の三様式を融合した日本唯一の珍しい重層宝形造(ほうぎょうづくり)。昭和58年に名工中村淳治棟梁(昭和25年より始まった金閣寺再建の初期棟梁)の手により建立された。

ギャラリー

第7番 宝珠山 如意寺(にょいじ)

住  所
電  話
U R L
宗  派
ご 本 尊
拝  観
料  金
交  通


隣接霊場

京都府京丹後市久美浜町1845
0772-82-0163
http://www.nyoiji.com/
高野山真言宗
十一面観世音菩薩
8~17時
200円(志納)
電車=北近畿タンゴ鉄道宮津線久美浜駅下車徒歩15分。またはタクシー3分
車=京都縦貫自動車道与謝・天橋立ICから西へ約35㎞。
  または北近畿豊岡自動車道八鹿氷ノ山ICより35㎞、P100台
車で隆国寺30分、高照寺45分、金剛院80分


花ごよみ

山野草多数
サクラ・ミツバツツジ・シャクナゲ・モクレン・ハナイカダ
ヒラドツツジ
サラ・ヤマボウシ・ヤマアジサイ
アジサイ
サルスベリ
ハギ
紅葉
サザンカ
ウメ
ツバキ・コブシ・マンサク・スイセン

3月下旬~11月下旬
4月上旬~
4月下旬~
5月下旬~
6月下旬~
8月上旬~下旬
9月上旬~下旬
11月上旬~
11月下旬~1月下旬
2月上旬~
3月上旬~


主な行事

初詣(新春護摩祈願、授与品販売、甘酒接待)
星祭厄除祈祷会(諸祈願、甘酒接待)
日切不動尊大祭(柴燈大護摩、花説法)
千日会(本尊会で、花火・灯籠流し・大文字焼きなど町をあげての夏祭)

1月1~3日
節分
4月1日
8月9日


周辺の見所

    豪商稲葉本家 江戸時代からの豪商の屋敷を修理して公開。明治 23年完成の母屋の吹き抜けは圧巻。手作りのぼた餅(6個入700円)が有名。離れの吟松舎が、喫茶・お食事処になっていて、予約無しで昼食可能。車で2分。9~16時、水曜休、無料 電話0772-82-2356
    宗雲寺:臨済宗の古刹、紅葉の名所。車で3分。
    小天橋 久美浜湾の入り口から6㎞にわたる白砂青松の美しい海岸で海水浴場として有名。牡蠣・カニをはじめとする日本海の海の幸を味わえる民宿街あり。温泉も充実。車で8分。小天橋観光協会 電話0772-83-0149
    神谷神社 古代に神を祀った巨岩「磐座」は必見。
    かぶと山公園 麓にキャンプ場があり、山頂(192m)までは遊歩道(徒歩30分)がある。小天橋を一望できる天下の絶景。車で10分。
    レセプション・ガーデン キャンプ場近くのイタリアン・レストラン。絶景でホテルも併設。12〜18時、木曜休 電話0772-83-1284

如意寺周辺マップ



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