第13番 法金剛院

法金剛院

極楽浄土を具現した「ハスの寺」

 仏像の台座の蓮華模様といい、ハスの花を持つ観音様といい、ハスは仏教との関わりが深い。泥の中から咲くものの、泥に染まらない美しさとりりしさが、仏様の御心にたとえられ、極楽浄土に咲く花といわれる。

法金剛院 JR花園駅前の法金剛院は名高きハスの名所である。特別名勝の回廊式庭園は、7月上旬から8月初旬にかけて約90品種ものハスが次々と咲き揃う。ハスの花は開花初日、夜明けから10時頃まで猪口(ちょこ)のように咲き、2日目には椀のように11時頃まで咲く。3、4日目は昼過ぎから夕方頃まで咲き、そして散ってしまう。法金剛院では花の見頃、早朝から開門して観蓮客を喜ばせている。

 この寺の起こりは平安時代の初めに右大臣清原夏野(なつの)が山荘を寺に改めたこと。その後、大治5年(1130)に鳥羽天皇の中宮待賢門院(たいけんもんいん)が都の西方に極楽浄土を求めて壮麗な伽藍を建立し、法金剛院と号した。

 ハスの花が咲き競う夏、法金剛院の庭園は、まさに極楽浄土がこの世に現出したかのように穏やかで美しい超俗の世界となる。

待賢門院ゆかりの桜が優雅に咲く

法金剛院 法金剛院の4月は、ソメイヨシノやシダレ桜が咲き乱れ、境内のいたる所が桜花で霞む。特に待賢門院ゆかりの待賢門院桜はひときわ艶やかで、平安絵巻を思わせる。この桜は紫がかった濃い紅色のベニシダレ。こぼれんばかりの花枝がしだれ、春風にそよぐ様は、待賢門院に重なる。

 待賢門院璋子(しょうし)は崇徳天皇と後白河天皇の生母でもあり、当時は全盛を誇っていた。法金剛院には美貌の待賢門院と風雅な庭園にひかれて多くの歌人が集い、文化サロンのような様相を呈していたという。
 桜が舞い、無数の落椿が趣を誘う仲春、法金剛院には平安時代と同じ優雅な時間が流れる。

回廊式庭園でゆったりと花めぐり

法金剛院 極楽浄土の庭は、いつ訪れても花色が絶えない。香り高い菩提樹、沙羅の木と呼ばれるナツツバキ、そしてハナショウブやアジサイが夏の訪れを告げる。

 秋が深まると、下から7花、5花、3花と3段に咲かせる嵯峨菊や紅葉が見頃を迎え、冬はセンリョウやマンリョウが静寂な庭に明かりを灯すように赤い実をのぞかせる。

ギャラリー

第十三番 五位山 法金剛院(ほうこんごういん)

住  所
電  話
宗  派
ご 本 尊
拝  観
料  金
交  通


隣接霊場

京都市右京区扇野町49
075-461-9428
律宗
阿弥陀如来
9~16時(ハスの花期は7時~)
500円
電車=JR嵯峨野線花園駅から徒歩3分。
   または京都市営地下鉄烏丸線丸太町駅から市バス93系統で15分、花園扇野町下車すぐ
車=名神高速道京都南I月下旬から国道1号、西大路通を北上し、丸太町通を西進、約10㎞、P25台
車で久安寺60分、興聖寺110分


花ごよみ

シダレザクラ
アジサイ・ハナショウブ・ボダイジュ・サラ
ハス
紅葉
マンリョウ

4月上旬~
6月上旬~
7月上旬~8月中旬
11月下旬~
12月上旬~


主な行事

修正会
涅槃会
春の彼岸会
観蓮会
本尊供養

1月1~3日
3月15日
3月21日
7月上旬~8月上旬
毎月15日


周辺の見所

    二条城 元は徳川家康の居城として造営され、265年後、ここ で大政奉還がなされた。徳川幕府の栄枯盛衰を伝える。絢爛豪華な桃山の美に彩られた二の丸御殿は、典型的な書院造で国宝。世界遺産にも登録されている。車で20分。8時45分~16時、600円、1・7・8・12月の火曜休 電話075-841-0096
    嵐山 吉野の嵐山の桜を移したことからこの名がついた。古くからの景勝地として知られ、平安貴族の舟遊びの場でもあった。国の史跡・名勝。車で20分。
    北野天満宮 九州の太宰府に流された菅原道真の霊を祀る。いつしか学問の神様として崇められるようになった。梅の名所。毎月25日には縁日がたつ。車で10分。 電話075-461-0005
    西源院 龍安寺の中にあり、食事ができる。禅宗の精進料理の献立から考案された七草湯豆腐(1500円)は、7種の野菜が入った、滋味ある湯豆腐。精進料理(3300円)。車で10分。10~17時、無休 電話075-462-4742

法金剛院周辺マップ

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