第11番 永澤寺

永澤寺

300万本ものハナショウブが華麗に咲く

 永澤寺は、摂津と丹波を結ぶ道をぐんぐんと上った標高約550mの山あいにある。応安年間(1370年頃)に後円融天皇の勅命により、通幻禅師が開山した禅寺で、江戸時代には徳川家から10万石を与えられた名刹である。 永澤寺は、摂津と丹波を結ぶ道をぐんぐんと上った標高約550mの山あいにある。この寺の門前には1万坪という広大なスケールの花の園があり、春から夏にかけては、まさに艶やかな花絵巻が繰り広げられる。永澤寺と地域住民が共に守り育てた「永沢寺(えいたくじ)花しょうぶ園」である。

永澤寺 3月下旬から4月中旬は、園内最奥の山際に約2000株のミズバショウが咲く。雪解けの清流の中で、春の到来を喜んでいるような可憐な花姿だ。その頃、入口近くには大輪の鉢植えのツバキも約100鉢展示されている。

 4月下旬から5月中旬は約2,500株のボタンが咲き誇る。冷涼なこの地はボタン栽培に適しているというだけあって、薄い花びらを何枚も重ねた豊麗な花々は見る者を魅了する。「永沢寺花しょうぶ園」の隣の「花のじゅうたん」に足をのばせば、ピンクや白のシバザクラで埋め尽くされ、名実共に花の絨毯。
 この花の園のメーンであるハナショウブは6月上旬から7月上旬である。群落の美を楽しむ江戸系、豪華で雄大な肥後系、淡色が多い伊勢系、背丈が高い欧米系など約650種・300万本の花が次々と咲き、周囲の山の緑と美しいコントラストを見せている。振り返れば花群れの先に永澤寺の堂々たる甍……まさに一帯は紫や薄紫の花曼荼羅。

大本山總持寺直末の格式を誇る禅寺

永澤寺 永澤寺は曹洞宗大本山總持寺の直末である。茅葺の勅使門、日本初といわれる二対四躰からなる仁王門、安永7年(1778)再建の本堂などに、寺暦600年余りの格式が表われている。妙高閣には身丈4.2m、総高9.2mの大観世音菩薩や、仏教の源流をたどるガンダーラ仏像十数点が祀られている。

厳かな境内を和らげる季節の花々

永澤寺 門前の花園のようにスケールは大きくないが、永澤寺の境内にも多種類の花が咲く。

 4月は桜やシダレ桜、ツバキ、スイセン。5月はミヤマオダマキ、スズラン、ムスカリ。6月はスイレン、セッコク。7月はアジサイ、菩提樹、沙羅。9月はハギ、ヒガンバナなど。手入れが行き届いた季節の花々が、荘厳な境内に彩りと和らぎを添えている。

ギャラリー

第11番青 原山 永澤寺(ようたくじ)

住  所
電  話
U R L
宗  派
ご 本 尊
拝  観
料  金
交  通


隣接霊場

兵庫県三田市永沢寺210
079-566-0401
http://www.youtakuji.net/
曹洞宗
釈迦三尊
8~17時
大観音堂・ガンダーラ彫刻300円、花しょうぶ園800円、花のじゅうたん600円
電車=JR福知山線三田駅からバス40分永沢寺下車すぐ
車=舞鶴若狭道丹南篠山口ICから南へ約13㎞。
  または中国道神戸三田ICから北へ約18㎞、P50台
車で摩耶山天上寺60分、久安寺100分


花ごよみ

シバザクラ
ボタン・ツツジ
ハナショウブ
ミズバショウ

4月上旬〜
5月上旬〜
6月上旬〜7月上旬
3月下旬〜4月上旬


主な行事

秋葉大祭
花まつり
開祖忌法要
納め観音祭

3月28日
5月1〜8日
5月8日
12月18日


周辺の見所

    永沢寺そば道場 名物のそば打ち体験は、少人数制なので、初心者から愛好者まで楽しめる。1テーブル4人8000円、要予約、10〜15時、土・日曜・祝日のみ営業 電話079-566-0053
    食事処水無月亭(花しょうぶ園内) 三田産そば粉の打ち立てそばが味わえる。大たぬきそば800円。10〜16時、水曜休。
    花山院菩提寺 花山法皇が観音霊場再興の旅の途中 に魅せられた場所で、法皇は後、この地で庵を結び、没している。西国33所巡礼の番外札所。参道途中に残る「琴弾坂」は、法皇を慕い都からきた女官たちが 女人禁制に阻まれ、尼となって、法皇へ届くように琴を爪弾いた逸話から。車で25分。
    三田温泉 熊野の郷 有馬富士を望む本格ワンデイスパリゾート。和風・バリ風の露天風呂、ストーンスパ、レストランやカフェも完備。車で30分。10〜24時(日曜・祝日は7時30分〜)、850円〜、無休 電話079-561-1268

永澤寺周辺マップ

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