第4番 高源寺

高源寺

深山幽谷の趣をたたえる禅の境地

高源寺 鬱蒼とした樹林の中に、苔むした石段が続く。惣門から山門、仏殿、方丈へと上り詰める間、聞こえるのは風にそよぐ梢の音とせせらぎだけ。

 作家の水上勉は「ここは鬼気せまる禅機がみなぎり、身をおいただけで、胆を洗われる生気があるように思える」と高源寺を表現した。

 高源寺は臨済宗中峰派の本山。中国の杭州天目山で約10年間修行した遠谿祖雄(えんけいそゆう)が正中2年(1325)に天目山に似ているこの地に開山した。翌年には後醍醐天皇から高源寺の号を賜り、永正14年(1517)に後柏原天皇の勅願寺となって末代紫衣の宣旨を受けた。

 しかし、天正年間に織田信長の丹波攻めで建物は全て焼失。現在の建物は江戸時代に再建されたものである。

息をのむほど美しい「丹波のもみじ寺」

高源寺 高源寺は名だたる紅葉の名所。毎年11月になると境内に生い茂るカエデが緋色や茜色に染まり、一帯は燃え立つような景観となる。

 境内のカエデは天目カエデと呼ばれ、遠谿祖雄が天目山より持ち帰って植えたことが始まりである。葉は小ぶりで、切れ込みが深く、枝全体が垂れ下がっているのが特徴といわれる。

 「カエデの一本一本にも個性があり、真っ赤になる木や黄色を帯びた木などがあります。また、年によっても色調が異なりますね。葉っぱが水分を充分に含んでいる朝と、西日に映える夕方が一番きれいです」と、慈しむような表情で山本祖登住職は話す。

春夏秋冬で彩りを変えるカエデと花々

高源寺 山本住職は「4月から5月にかけてのモミジの若葉も命の息吹を感じさせ、夏の緑も涼しげです」と言う。若葉の季節には、白い小花をいっぱいつけるドウダンツツジや、木陰にシャガが咲き連なり、4月下旬から5月中旬にかけては惣門近くの芝生の広場でヒラドツツジが華やかな花姿を見せる。梅雨時ならば、参道の石段や境内の苔の緑が一層深まる。紅葉が終わったあとの静けさも捨てがたい。落ち葉の後はモミジのしなやかな枝ぶりが表れて、枯淡な世界へと変わっていくのである。

 禅寺が無彩色になる1月中旬から3月下旬、ツバキの花がふくよかな春の訪れを告げ、高源寺の花暦の一ページ目を彩る。もみじ寺、高源寺には四季折々の表情を見つける楽しみが潜んでいる。

ギャラリー

第4番 西天目瑞巌山 高源寺(こうげんじ)

住  所
電  話
U R L
宗  派
ご 本 尊
拝  観
料  金
交  通

隣接霊場
そ の 他

兵庫県丹波市青垣町桧倉514
0795-87-5081
http://kougenji-tanba.or.jp/
臨済宗
釈迦如来
9~17時
入山料(300円山開き期間中のみ)
電車=JR福知山線柏原駅からバス50分、桧倉下車徒歩10分
車=舞鶴若狭道春日IC経由北近畿豊岡道青垣ICから約4㎞、P100台
車で高照寺60分、觀音寺60分
丹丘荘(高源寺境内での食事処)は紅葉のシーズンのみ開店 ※精進料理の天目膳は4名以上で予約制(1人4,725円~)


花ごよみ

ドウダンツツジ
ヒラドツツジ
紅葉
ツバキ

4月上旬~5月下旬
5月上旬~
11月上旬~
3月上旬~


主な行事

無縁経大祭並びに寺宝特別公開
山開き

4月29日
11月3日


周辺の見所

    道の駅あおがき お昼のおいでな定食(1100円)は、名物の二八そばに、テンプラや味噌こんにゃくがついてボリュームがある。売り切れ次第終了。8~17時30分(食事は10~16時)、火曜休(祝日の場合は翌日) 電話0795-87-2300
    丹波布伝承館 道の駅あおがきにあり、草木染めの糸を使った丹波布の作品を展示販売する。技術も紹介。車で8分。10~17時、無料、火曜休(祝日の場合は翌日) 電話0795-80-5100
    水分れ公園 表日本と裏日本を分ける分水界がある公園。車で20分。資料館9~17時、200円、月曜休(祝日の場合は翌日) 電話0795-82-5911

高源寺周辺マップ

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